出版社内容情報
IT革命を原動力に、史上最長の景気拡大を続けるアメリカ経済。なぜアメリカは成功したのか? ITをはじめ、繁栄を導いた経済・社会要因を検証。米国の経験に学んだ「日本型ニューエコノミー」への道筋も示す。
目 次
序章 アメリカ経済の強さと日本への教訓
1 アメリカ経済----衰退から再生へ
2 アメリカ経済長期拡大の秘密
3 日本経済再生への教訓
第1部 ネットワーク資本主義の衝撃
第1章 爆発的に拡大するアメリカのネットワーク
1 スピードは神、鈍速は悪魔----世界の中心、シリコンバレー
2 カギは通信政策と政治リーダーシップ
3 ネットパワー----ビジネスと市民ネット
4 インド----シリコン高原・バンガロール
5 イスラエル----豊富な独自技術
第2章 ネットワーク資本主義の落とし穴
1 アメリカ独り勝ちの危うさ
2 新たな「石油危機」
3 ウォール街=財務省連合
4 華人ネット対ヘッジファンド
5 二重基準のアメリカ外交ネットワーク
第3章 アメリカの対日政策
1 それはサーカス事件からはじまった
2 対日不信が生んだ「ジャパン・ペーパー」
3 日米包括経済協議の不毛
第4章 周回遅れの日本
1 日本を無視するアメリカ
2 日米関係の混迷は続く----アメリカの中国シフト
3 日本の生産ネットワーク
4 先行するアジアのネット
5 日本型ネットの道
提言 IT時代も市場の不合理を肝に銘じて
第2部 アメリカ経済の「実力」検証
第5章 アメリカの経営手法の検証
1 ゲームのルールが変わった
2 スピード経営
3 オープンシステム
4 革新性
5 日本はどうする
第6章 アメリカ・ベンチャー企業のダイナミズム
1 ベンチャーがネット革命の旗手
2 アメリカでベンチャー企業が成功する理由
3 日本のベンチャー輩出の条件は何か
第7章 IT活用の進展度----日米比較
1 インターネット進化論(BtoBのビジネス・モデル)
2 仲介型ネット取引のインパクト
3 アメリカに見る仲介型ネット取引の現状と日本の動き
提言 豊富な経営資源を持つ大企業の組織変革がカギ
第8章 アメリカ経済の強さの背景
1 マクロ経済面から見たアメリカ経済の強さ
2 良好な経済パフォーマンスの基本的背景
3 IT革命と労働生産性上昇
4 IT革命と労働市場
提言 マクロ経済面から見た日本経済への指針
第9章 アメリカ経済の懸念材料
1 経常赤字の拡大とインフレ圧力の高まり
2 民間債務の増大
3 株価の見通し
4 リスクは顕在化するか
第10章 ヨーロッパの挑戦と欧米対立
1 グローバリゼーションとヨーロッパの異議申し立て
2 安全保障でもすれ違い
3 EU統合と基軸通貨ドルに対するユーロの挑戦
内容説明
アメリカの強さはどこまで本物か?IT革命を原動力に、世界を覆うネットワークを作り上げたアメリカ。マクロ経済・企業の分析と現地取材をもとに、その実力を綿密に検証。
目次
第1部 ネットワーク資本主義の衝撃(爆発的に拡大するアメリカのネットワーク;ネットワーク資本主義の落とし穴;アメリカの対日政策;周回遅れの日本)
第2部 アメリカ経済の「実力」検証(アメリカの経営手法の検証;アメリカ・ベンチャー企業のダイナミズム;IT活用の進展度―日米比較;アメリカ経済の強さの背景;アメリカ経済の懸念材料;ヨーロッパの挑戦と米欧対立)
著者等紹介
田村秀男[タムラヒデオ]
1946年生まれ。70年早稲田大学政治経済学部卒業、日本経済新聞社入社。ワシントン特派員、米アジア財団客員研究員、96年香港支局長などを経て99年3月から日本経済新聞社編集局編集委員
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