寓話で学ぶ経済学―自由貿易はなぜ必要か

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寓話で学ぶ経済学―自由貿易はなぜ必要か

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532147488
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

出版社内容情報

なぜ自由貿易が大切なの? 比較優位って何? 保護主義で雇用は守れるか? リカードの亡霊が案内役にクリスマスキャロル風の寓話スタイルで経済の基本を解説した出色の読み物。米国で絶賛された話題の書。

内容説明

次の世紀を迎えようとしている今日、アメリカの対日貿易赤字が増加していますが、それはニュースの一面をにぎわせてはいません。それは日本の経済が芳しくないという話が伝わっているからでもあり、最近のアメリカではメキシコや中国の脅威を語ることの方が人々を恐れさせるのは容易でもあるからです。しかしながら日本の経済が回復するに従い、自由貿易反対論者の牙は再び日本に向けられるでしょう。日本でも同様にアメリカとの貿易に危機感を持つことでしょう。国家レベルで見た場合、これらの危機意識は誤った経済成長、競争そして雇用のモデルに基づいています。危機意識は、「一国の繁栄は他国の犠牲の上に成り立つ」という錯覚から生じており、それは人々に貿易を恐れさせ、より自給自足的な生活を国に選択させようとします。私は自給自足こそが貧困への第一歩だと主張したいのです。教育と勤勉、それと向上意欲を引き出す正しい動機づけ、ならびに開放された市場こそが国の活力だと私は信じています。貿易によって一部の産業の雇用が減ることはありますが、同時に開放された人材と資金、それに経営資本を使うことで新しい産業を創造する機会を得るのです。「現状を維持することは、目に見えない、潜在する未来の可能性を犠牲にする」―本書の主張はまさにこの点に集約されます。世界のすべての国家は、自由貿易と保護貿易の政策およびその影響との選択のはざまで揺れているのです。

目次

天上界裁判所議事録―デビッド・リカード
国際競争のチャレンジ
富への急がば回れ
日本は経済戦争で勝っているか?
輸入品はアメリカから職を奪うか?
次世代のアメリカの技術
関税はアメリカの産業を救うか?
関税と数量規制の違い
観光旅行
保護貿易の必要性〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

2
リカードの自由貿易を通して、【生きることを選べ】ということを書いている。経済学が存在する理由をこの言葉で置き換えられるだろう。内容としては物語調であり。自由とは、経済とはと学ぶことができる。2012/08/06

ipusiron

1
2000/3/25読了

くるくる

0
「比較優位論」を唱えた政治家デビッド・リカードが、アメリカの自由貿易を守るため天国から人間界へ一晩舞い戻り、保護貿易を求めて演説する予定の製造業社長に自由貿易と保護貿易がもたらす2つの未来のアメリカを見せ、自由貿易の必要性を解く本。小説風。原著の出版は1994年、舞台は1960年。貿易相手のやり玉は日本で、時代を感じます。が、ある職業を守るために保護貿易を行うことは、結局はその国の利益を損なうという論理は説得力があり、TPPや得意とした産業分野で韓国・中国の台頭にいらだつ現在の日本のことを思わされました2013/03/14

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