感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuji
7
失敗事例に「小さな結果に満足する」とある。小さな改善で済まそうとする誘惑に負けると問題のあるプロセスは強化されさらに複雑になるだけでなく、小さく進むことを積み重ねる文化まで強化され勇気のない会社になるとある。会社でよくあるトップダウンで横串組織メンバーを集めた改善活動はこれに陥りやすい。やらされ感があるが何か成果を出さないと評価が下がるという防衛的反応である。現状の問題は組織を横断したプロセスにあるのでそれを改善する必要がある。ダブルループ学習ができる組織へ転換しないと抜本的改善はできない。古典だが良書。2024/06/01
DonaldTrump
7
ゴールドラット教授著『ザ・ゴール』シリーズや、ビル・ゲイツの著作『思考スピードの経営』の元ネタになるほど、現在にも強い影響力を及ぼしている古典である! 下手なビジネス書50冊を読む前に、これ読め!というくらい、読書効果性高し(^ー^)ノ2011/07/28
カントク
3
会社でビジネスプロセスの再構築を進めている中でたどり着いた本。本来の企業活動は、顧客の求める最大の価値提供をすることで利益を得ることのはず。リエンジニアリングは、今の業務プロセスを本当に顧客に価値提供するためのプロセスにするために、現状の延長線上にある業務改善ではなく、根本的にプロセスを見直すこと。例えば、価値提供のために分業化したはずが、最大の目的を見失っていて、管理のための業務プロセスで埋め尽くされている。約30年前に書かれたにも関わらず今でも十分当てはまる。学べることがたくさんある良書です。2024/08/10
アルゴン
2
★★★★★事例が豊富だったというのはもちろんよかったのですが、最も読んでよかったと思ったのは第1章。リエンジニアリングがふってわいたものではなく、時代の変化に応じて必然的に生まれたものということが腑に落ち、数少ない天才しかできないことではないということも分かり、その後の事例や方法についても「なるほど、この考え方をベースにしているのか」と納得することができました。もっとも、天才でなくてもできるとはいっても実現には相当な努力が必要だとは思うんですけどね。2014/10/14
ひろ
1
BPMに関心があり、BPM関連本からたどり着いた本。リエンジニアリングとは、根本的、抜本的、劇的にプロセスを改革すること 。BPRのコンセプトがよく分かり、昨今気軽にBPRという言葉で簡単な改善をしているのを見て違和感を感じていたので、原典を読んで腹落ち。またプロセスという言葉を多用しており、BPMにも繋がっていることも改めて理解。30年前の本であるが、内容に関しては現代にも通じるものがあり、DXにも必要な観点が多く記載されていた。本自体とても読みやすく、また何かの時に再読したい良書。2021/08/14
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