内容説明
インフレ、景気後退、企業倒産、銀行の破綻…。様々な経済危機を乗り切るために米FRBはどのように金融政策を決定し、実行してきたのか。グリーンスパン議長時代を中心に、FRB内の組織力学、ホワイトハウスとの駆け引きなど、数々のエピソードを盛り込みながら米国金融システムの核心に迫る。
目次
1 政策が生み出されるまで―何が目安となるのか?(米連銀の政策形成過程;連銀の政策の変化を先読みするコツ)
2 連銀の立役者たちとパワー・ポリティクス(第二次大戦後の歴代連銀議長の考課表;国際金融危機を引き起こしかけた連銀理事会;感謝祭の大失敗;厳しさを増す連銀への政治的圧力)
3 金融システムへの信認(「信認」こそ銀行業の基盤;企業買収熱の時代)
4 国際金融と連銀政策(米国金利と海外金利―連動するのかしないのか?;欧州金融統合への道―欧州中央銀行のフレームワーク;結びに代えて―90年代の連銀像)