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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
okadaisuk8
1
相当の労作。債権と株式について現在に通じるインデックス指数を作った上で分析し、戦前の国債を日銀が引き受け→市場に買い取らせるという動きは、政府が会計基準を変えて誘導したこともあり、買い取る銀行にも一定合理的なメリットがあり、官民協調した動きだったと結論づける。もっとも、こんな異常な状態で発行される国債が粛々と引き受けられ市場で引き取られる代償は強度のインフレだった(なので実質金利はマイナス)というのはオーソドックスな結論。最後に簡素に書かれているが、黒田日銀との類似点と相違点をよく考えたい。2022/08/27
肉欲棒太郎
1
戦時下において金融統制が強化されていく過程でも、リターンの絶対水準は株式市場が国債を上回っていたことや、金融統制は政府による一方的なコントロール下で進行したのではなく、5大銀行をはじめとする民間金融機関が主体的に協調して推進されたことなどが、緻密なデータによる裏付けで実証的に論じられており、とても勉強になった。「アベノミクス」を考察する上でも必読の文献と言える。著者に拍手を送りたい。2019/08/07
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