内容説明
財政赤字が1000兆円近いのに“ギリシャ化”しないのはなぜか?家計貯蓄率が激減しているのに経常黒字が続くのはなぜか?日本経済のミクロとマクロの間にある“バブル”と“パズル(謎)”を、気鋭の学者が統計データの丹念な分析や国際比較などを駆使して明らかにする、快刀乱麻を断つ意欲作。
目次
第1部 家計の貯蓄とポートフォリオ選択(1990年代以降の日本の家計貯蓄率;家計のポートフォリオ選択とライフサイクル:理論;日本の家計のポートフォリオ選択;家計のポートフォリオ選択:最近の展開)
第2部 企業の資金調達と貯蓄(マクロの企業貯蓄と近年の日本企業の資金調達の動向;なぜ日本企業の負債構造は長期化したのか:予備的考察)
第3部 マクロの貯蓄投資バランスと日本経済のダイナミクス(マクロの貯蓄投資バランスと財政の維持可能性;米国発世界金融危機とヘッジファンド、影の金融システム;サブプライム危機から振り返るバブル経済―資金フローと金融危機後の調整過程)
著者等紹介
祝迫得夫[イワイサコトクオ]
1966年生まれ。90年一橋大学経済学部卒業、97年ハーバード大学大学院博士課程修了(Ph.D.取得)。筑波大学社会工学系講師、一橋大学経済研究所講師・准教授、財務総合政策研究所総括主任研究官、東京大学大学院准教授(兼任)などを経て、一橋大学経済研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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