内容説明
会社法、金融商品取引法、労働法、倒産法、税法―。企業活動を規定する様々なルールを横断的にとらえ、その構造と問題点を明らかにする実務家と研究者による問題提起。
目次
企業における動機付け交渉と法制度の役割
第1編 従業員と株主の利害調整―労働法制と会社法制の相互関連(解雇権濫用法理のもたらすインセンティブ効果と派生問題;解雇権濫用法理と取締役の忠実義務 ほか)
第2編 債権者と株主の利害調整―倒産法制と会社法制の相互連関(企業の再建過程における従業員・退職者の地位・権利の変更;再交渉による企業の再建―会社更生手続における債権者間の「公正・衡平」な権利分配のあり方を踏まえて ほか)
第3編 株主と経営者の利害調整―株式相互持ち合いと株主アクティビズム(株式会社の支配をめぐる経営者と株主との間の力関係―各国比較と日本の株式持ち合いへの示唆;利益供与禁止規定と株式持ち合い―株主のインセンティブ構造の観点から ほか)
第4編 政府の役割―課税主体・規制主体が動機付け交渉に与える影響(法人税法のあり方とインセンティブ;エクイティ報酬の税制―中立性の観点から ほか)
著者等紹介
宍戸善一[シシドゼンイチ]
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、弁護士、法学博士。1980年東京大学法学部卒業、同年同学部助手。1985年カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール客員研究員。成蹊大学法科大学院教授を経て現職。コロンビア大学ロー・スクール客員教授、カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール客員教授、ハーバード大学ロー・スクール客員教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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