出版社内容情報
経済学から政治学、経営学まで、いまやゲーム理論抜きでは理解は不可能だ。基礎知識から実際の意思決定にどう生かすかまで、コンビニの出店戦略などわかりやすい事例を駆使して丁寧に解説する待望の包括的テキスト。
内容説明
なぜあの駅前に出店するのか?その値付けは本当に正しいのか?社会を読み解くための「新しい基本」を、コンビニ戦争、転職などの事例を駆使して徹底的にかみくだいて解説する待望の入門書。
目次
ゲーム理論への招待
戦略形ゲームの基礎
完全情報の展開形ゲーム
戦略形ゲームの応用
不完全競争市場への応用
混合戦略
一般の展開形ゲーム
時間経過と長期的関係
不確実性とゲーム理論
不完備情報の戦略形ゲーム
協力ゲームの理論
ゲーム理論の勉強を進めるために
著者等紹介
渡辺隆裕[ワタナベタカヒロ]
首都大学東京社会科学研究科経営学専攻教授、博士(工学)。1964年北海道生まれ。1987年東京工業大学工学部経営工学科卒業。1989年東京工業大学理工学研究科経営工学専攻修士課程修了。同年東京工業大学工学部社会工学科助手。1998年岩手県立大学総合政策学部助教授。2002年東京都立大学経済学部助教授。2005年首都大学東京都市教養学部経営学系教授。2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
10
入門からかなり高度の理論までをわかりやすく説明してくれています。図や表をうまく使用していて例題も多く、ポイントというところでその節などの肝をうまく書かれています。わたしみたいな年寄りでも少なくとも最後まで読み通せたということはこの著者の目論見が当たっているということではないかと思います。2013/12/14
kusano
6
人にオススメできる入門書って実は自分の中ではあまりなかったので,復習がてらさらっと読んだ.例が豊富で記述もかなり噛み砕いてあり,読みやすい.入門書ではあるものの,メカニズムデザイン,投票理論,不完全記憶などアドバンスな話題にも逐一触れており好感が持てた.2013/02/21
hiyu
4
後になるほどややこしくなりページを進めるのがどんどん遅くなっていった。しかし、極力理解しやすいようシンプルにしているという印象。入門編で頭が相当疲れたのでこれ以上難しくなるとちょっと困ることは困るが。2022/11/04
富士獣
4
文系学部講義向け?のゲーム理論入門。一般性を失わないような微積式や文字だらけの式は用いず、かといって猿でも分かる的な直感的な説明に終始せず、教養としてはほどよい厳密さでゲーム理論を学べる(と言いつつ旧帝のCS専攻院生向け講義の指定教科書だったが) 1冊でかなりゲーム理論を俯瞰できた。練習問題も豊富で(90分×15回の講義として学ぶには)ほどよい分厚さのいい本だと思った。 2019/08/10
ムンムン
3
500ページという大部だが、あくまでゲーム理論入門。わかりやすく一から教えてくれるなという印象。2018/09/12