出版社内容情報
何が日本経済を成長させ、停滞させたのか。同じことは中国やインド経済でも起こりうるのか――。実証経済学の巨人が景気循環の観点から日本・中国・インドなどの成長メカニズムと問題点を解き明かす、意欲的経済論。
内容説明
実証経済学の巨人による本格的経済論!「平成不況解明のヒントは18世紀以来の世界経済の長期波動にある」「構造改革の成果の大部分は中国経済拡大効果」―。戦後の経済論争を主導してきた著者による現代日本経済論。中国・インドなど離陸期のアジア経済の成長ダイナミズムも解き明かす意欲作。
目次
第1部 日本経済の停滞と課題(平成長期不況の真実;中国経済拡大効果と構造改革効果 ほか)
第2部 論点でつづる日本経済の成長と離陸(高度成長期の理論と政策―猪木武徳氏との対談;戦後経済二〇年の回顧 ほか)
第3部 アジア経済の加速化(東アジア経済の動態―成長・循環とアジア金融危機;中国経済の巨大化―輸出と工業化 ほか)
第4部 国際比較分析でみる世界経済(中期循環の日米比較;工業化とサービス産業 ほか)
著者等紹介
篠原三代平[シノハラミヨヘイ]
一橋大学名誉教授、統計研究会会長。1919年生まれ。42年東京商科大学(現一橋大学)卒業。62年一橋大学教授、70年経済企画庁(現内閣府)経済研究所長、73年成蹊大学教授、80年アジア経済研究所会長、85年東京国際大学教授等を経て、92年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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8-01 赤8-01 統計と分析が示唆するものは逃避不可の現実の感受と解決は現世代の責務。自民党と政府高官は飛散し、責任回避。つまり、蓄財完了。①バブル崩壊後10年の長期不況とその後の回復 ②戦後日本経済の発展 ③アジア経済を中心とした新興国経済 平成不況解明のヒントは、18世紀以来の世界経済の長期波動にある…。実証経済学の巨人による、景気循環の観点からの現代日本経済論。中国・インドなど離陸期のアジア経済の成長ダイナミズムも解き明かす意欲作。くわえてアメリカやロシア、ブラジルも取り上げて解説。 2006/11/09