竹書房文庫
刑事コロンボ 構想の死角

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812425558
  • NDC分類 933
  • Cコード C0174

内容説明

ケン・フランクリンとジム・フェリスは、国民的人気を誇る「名探偵メルヴィル夫人シリーズ」を生み出してきたベストセラーのコンビ作家。しかし、苦楽をともにしてきた二人の間に入った亀裂は、ついに「フランクリンがフェリスを殺害する」という計画殺人に発展してしまう。営業手腕に長けてはいるが、創作には苦手なフランクリンが書き上げた一世一代の完全犯罪シナリオ―ところが、すべてを賭けた謀殺プランに登場したのは、とんでもない探偵役だった。よれよれのレインコートをまとった冴えないその男は、ロサンゼルス市警のコロンボと名乗り、何かと気に障る質問を投げかけてくる。殺人に走った探偵作家とそれを追う現実の刑事、二人の男の推理の結末とは?…若き日の監督スピルバーグが演出した『刑事コロンボ』名篇の小説版、ここに装いも新たに決定版で登場。

著者等紹介

ボチコ,スティーヴン[ボチコ,スティーヴン][Bochco,Steven]
1943年ニューヨーク生まれのTVプロデューサー、脚本家。大学時代は劇作を専攻し、西海岸に乗り込んでユニヴァーサルのTV部に職を得たのち、ストーリー・エディターとして『刑事コロンボ』に参加

石上三登志[イシガミミツトシ]
1939年(昭和14年)東京生まれ。明治大学文学部(英米文学専攻)卒業。CMプロダクションを経て電通に入社。1999年に退職するまで映像クリエーターとして「レナウン・イエイエ」「男は黙ってサッポロビール」などの多彩な映像制作に参加。映画『けんかえれじい』『竹取物語』『漂流教室』などでは脚本執筆にも協力する。1962年、同人雑誌『みすてりい』に「ミステリ評価対象の問題」を発表したのを皮切りに、映画やミステリー、SFやコミックなど幅広い娯楽ジャンルの評論も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

87
刑事コロンボシリーズ第3弾。〔再読〕TVシリーズ1作目であり、若き日のスティーブン・スピルバーグが、24歳で監督をした事でも有名で、本作がノベライズの第1作品でありました。物語は、ベストセラーミステリ「メルヴィル夫人シリーズ」のコンビ作家が、コンビ解消に納得出来ずに相方を殺害する話。本作はドラマをベースとしながらも、犯人の更なる心理描写が実に読み応えがあります。犯人に押されっぱなしに見えるコロンボが、最後の一瞬で逆転するクライマックスは、シリーズ1、2の切れ味と言えます。余韻を残すラストも、印象的です。2019/05/02

めしいらず

23
ミステリ作家が犯人。コンビ作家による相棒殺し。第一の犯行の見事なアリバイトリックに比較して、目撃者を殺害する第二の犯行は杜撰だった。だから第一が被害者の、第二が犯人の発案したトリックだとコロンボが指摘するけれど、書かない作家(執筆は相棒)である犯人にもあった作家としてのプライドによって自ら投降する展開がとてもスマート。最初のトリックも実は犯人案であった。それはコロンボにも予想外だった。ただ証拠はやはり弱い気がする。コロンボランク25位2024/12/12

桂 渓位

5
 犯人を追い詰める際、コロンボさんの口調が変わるのが、面白かったです📕(^^ゞ2021/11/06

常念山麓

3
山梨竜王BOにて珍しく入手。2012/08/26

IamG

3
映像では描かれていないサイド・ストーリーもあり、なかなか面白い。2007/05/19

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