内容説明
アジア危機、ロシア危機をはじめ、金融危機の発生、伝染のメカニズムを解明。ＩＭＦ・世銀改革、通貨バスケット制の導入など、グローバル金融市場安定化への処方箋を、広範な国際金融実務の経験に基づいて提言する。
目次
プロローグ―グローバル・ファンナンス・リスクへの対応
第１章 グローバル金融システムの基本課題―経済成長の促進と危機への対応
第２章 金融波乱に学ぶ―歴史の教訓を生かす
第３章 変動相場制下の金融危機―短期資本の移動と未熟な市場の制度機能
第４章 グローバル・ファンナンスの潮流―資本市場の統合、効率化とリスク、通貨競争へ
第５章 ローカル金融市場成立の条件―トリレンマへの政策的制度的対応
第６章 累積債務問題への対応―歴史は繰り返す
第７章 危機管理体制の強化―グローバル・リスクへの対応
第８章 国際通貨システムの改革―市場の多様性、制度能力、通貨競争、価値基準、最後の貸し手
著者等紹介
砂村賢［スナムラサトシ］
１９５９年３月京都大学経済学部卒業。東京銀行入行。ロンドン支店勤務、海外経済協力基金課長（出向）、東京銀行香港現地法人代表、メルボルン駐在員事務所長、資本市場第４部長などをへて、８９年取締役兼海外投資部長。９１年世界銀行ワシントン本部特別顧問、９３年バークレイズ銀行東京駐在シニア・マネージング・ディレクター。９６年京都大学留学生センター教授をへて、９９年甲南大学経済学部教授。２００３年４月没
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