出版社内容情報
書名
内容説明
成長のダイナミズムはどこで変質したか。不要となった政策レジームがそのまま“制度化”し、発展を阻害する「開発主義のわな」。1990年代の日本と97年に金融危機を体験した韓国を、このわなに陥った典型例ととらえ、両国の経済環境変化への対応と改革能力について比較制度分析を試みる意欲作。
目次
政策レジーム持続のパラダイム
第1部 戦後日本の金融システム(戦後日本の金融システムの形成;戦後日本の金融システムの変質)
第2部 韓国の経済発展システム(韓国型経済発展システムの形成と変質;韓国「財閥」の企業統治構造;韓国の金融制度と金融危機;韓国型経済発展システムの経路依存性)
日韓の経済システム比較
著者等紹介
池尾和人[イケオカズヒト]
1953年京都市生まれ。1975年京都大学経済学部卒業。1977年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。1986年京都大学経済学博士。京都大学助教授などをへて、現在、慶応義塾大学経済学部教授
黄圭燦[ファンキュチャン]
1963年韓国釜山市生まれ。1986年ソウル大学経済学部卒業。1990年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。1997年京都大学経済学博士。現在、名古屋商科大学総合経営学部専任講師
飯島高雄[イイジマタカオ]
1969年東京都生まれ。1994年慶応義塾大学経済学部卒業。2000年慶応義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、慶応義塾大学経済学部研究助手
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