内容説明
暗記をするな、考える力をつけよう。数学が苦手な人でも読みこなせるように、基礎知識から丁寧に解説した統計学のワークブック。練習問題を解いていくうちに次第に高度な知識を身につけることができます。
目次
第1章 統計学はどのような学問か
第2章 標本分布の特性値
第3章 確率と確率分布
第4章 一様分布と正規分布
第5章 標本平均の分布と母平均の推定
第6章 t分布と母平均の推定
第7章 χ2分布と母標準偏差の推定
第8章 仮説検定
第9章 相関分析
第10章 回帰分析
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
15
この本は良い。随所に零れる筆者の熱を感じながら通読するできた。他方、統計学を浴びながら、しばしば文系と理系の区分について”ある考え”を持つようになった。ピタゴラスを例にとると、まず、有名な定理a**2+b**2=c**2というやつがある。これは古代から燦然と輝く人類の美しき財産だ。一方で、ある歴史書には「ピタゴラスは豆畑で死んだ!」というある種の凄みのある記述が残されている。前者と後者のいずれの事柄に”感応”するか、が文系・理系の区分なのではないか、と思うようになったのだが。僕は後者なのだけど、皆さんは?2023/10/17
anco
15
「完全独習統計学入門」にて紹介されていたので読んでみました。”復習せよ!”と言われたり、練習問題を与えられたりと親切な本でした。2017/08/23
モッタ
11
☆☆☆授業で使っている教科書がわかりにくかったので、こっちを読んでみた。なかなかわかりやすかった。2011/07/27
smatsu
6
すばらしい良書。小島『統計学入門』の巻末に次に読むべきお勧めの入門書として紹介されていた本で、読んでみるとやはり良い。大学数学の教科書にありがちな不親切な感じが全然なく、とにかくできるかぎり理解できるように、分かりやすく説明してやろうという著者の意気込みが伝わってくる。まだざっと読んだだけだが「そうそうそれを聞きたかった」みたいな記述がちょこちょこあってとても良かった。何度も読み直して血肉として行きたい本だと思う。知っている人は知っている本のようですが、もっと評価されていいと思います。2024/06/09
ばぶでん
6
別の本とどちらを読むか迷ったがこの本を読んで本当に良かった!初心者向け入門書(慶大学長にもなるような著者がこうした入門書を書くのもスゴイ!)だが、何だがとても統計学が興味深く感じられ、ビッグデータが最近注目されるようになったのも頷ける気がした。1度読んで読み直したのだが、このように読み直す必要性を感じたのは武藤慈夫「ゲーム理論入門」以来久しぶり(いずれも入門書なのは、単に自分が多分野で知見がないだけかも・・)。とはいえ、これからの時代、文系学生も統計とプログラミングの基礎は身につけておくべきだろう。2016/06/13