知的生きかた文庫
日本の知恵 ヨーロッパの知恵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p
  • 商品コード 9784837901440
  • Cコード C0195

内容説明

なぜヨーロッパ人は自分に非があっても謝罪しないのか。そこには文化史に根ざした深い原因がある。事実の例証をとおして、日本人の本質を解明し、これからの新しい日本人の、真の国際人としての生きかたの方向を示す。

目次

1章 竹林の知恵
2章 銀の国・日本
3章 あの世の力
4章 近世の黎明
5章 ヨーロッパの苦悩
6章ローマ法王の影
7章 バテレンの心遣い
8章 衝突の兆
9章 外からの導火線
10章 老獪な虎
11章西洋文明の楽屋裏
12章 「大迫害」の真相
13章予言の謎
14章 禍福の回舞台
15章 日欧の巷・群なす人々
16章 五人組の波紋
17章 上下の風情
18章 一所懸命の哲学
19章 東西の家族関係
20章 異常体質の後遺症
21章 相互理解の糸口

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mitz

7
『Weg Zu Japan(日本への道)』という原題をもつ、日本と西欧の比較文化論。元は西欧人のために書かれた日本(人)論であるが、西欧人•日本人の双方にとって、自我を深く知るきっかけになる内容である。「影の部分をはっきりさせておかないと光の美しさがわからない」と、暗黒の歴史も詳らかにする著者の姿勢と考察に感服である。中世〜現代に至る、日本人と西欧人の精神形成の過程がよく分かる、非情に面白い内容であった。この著者の『驕れる白人と闘うための日本近代史』という本が積ん読になっていたので、近々読んでみよう。2014/07/21

まりにゃ

3
大河ドラマ『軍師官兵衛』で、バテレン追放令が出てきたので、三英傑のあたりを再読してみた。当時のヨーロッパにおける嫌われ者・イエズス会の、しつこい布教に対する信長・秀吉・家康の態度は、三人それぞれの個性が表れているが、統治者(日本の責任者)としては、いずれも健全で立派なものだったのだな。。。2014/09/03

まりにゃ

2
ヨーロッパ・日本・アメリカそれぞれの、自然風土や歴史がもたらす、精神文化の違いを、豊富な例証と的確な論理により、非常に分かり易く提示してくれる本。松原久子氏を後継する英明な若手学者が、出てきてくれたらいいのに・・・・。2013/06/02

ushikubou

1
日本とヨーロッパの文化が異なるのは、どのような環境、歴史に違いがあるのか?を論じた比較文化論。元々ドイツ語で書かれており、ヨーロッパ人に対し日本人の気質や文化の背景を納得してもらうために明快に論述しているのが分かる。日本人にとっても理解しやすく、これまで断片的に聞いてきた文化の違いが生じる理由が腹落ちする。 この本を読むと、ヨーロッパにとってカトリックの影響が大きいことに改めて気づかされる。 2016/12/27

kuppy

0
地震は多いけれども、火山灰がもたらす富養な大地、温泉やきれいな水がもたらす清潔感、暖流がもたらす水産資源と環境が国民、民族にもたらす影響というのは大きいと感じた。ヨーロッパの街並みが統一感があって綺麗と感じることはあるけれども不寛容な宗教、厳しい環境がもららす簡素さとも感じる。織田信長がその後の日本にもららした経済的、宗教的な影響は大きい、秀吉も家康もある意味、信長2.0、信長3.0とバージョンアップですね。2016/08/29

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