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内容説明
百一歳で惜しまれつつ亡くなった近代日本画の巨星、奥村土牛画伯。その格調高く清新な作品の数々を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
159
振り返ってみると人物でも動物でも花でも全てこれからという若さを感じたものを作品の題材に選ぶことが多かったという。仔牛を描きたい。その衝動に没頭し、ようやく完成した作品は、ある一つの角度からの視点である。絵画という自然には、あらゆる心の目が存在している。蓮は水中で貴くつながり優雅な鯉は水面にかがやく。やわらかな葉はふくらみ遠くを見つめる舞妓の瞳に傍らの小さな花。渦潮のように雄大な神秘もあれば雪山のように一見静けさを演じる世界もある。冬鳥は遥か白銀に舞い山影の紅白梅に染まりゆく。明治22年生、奥村土牛作品集。2022/12/17