出版社内容情報
ミクロ、マクロ、ゲーム理論、行動経済学--。世の中を読み解く経済の目を磨く! 60のキーワードでわかるやさしい経済学入門。
内容説明
本書は、経済学の全体像を、65個のキーワードとともに、イラストや図解を用いてわかりやすく解説した入門書の決定版です。基礎であるミクロ経済学とマクロ経済学の両方を同時に学ぶことができ、ゲーム理論や経済成長理論、さらにはマーケット・デザインや実験経済学といった最新の話題も取り上げています。「都会のコーヒーはなぜ高い?」「どうしたら失業をなくせるの?」「ネットオークションに必勝法はあるの?」といった身近な疑問を出発点にして、経済学の重要トピックを解説します。
目次
第1章 市場の働き(「都会のコーヒーはなぜ高い?」;売り手の考え ほか)
第2章 市場の失敗(オークションの世界;市場の失敗 ほか)
第3章 政府の働き(マクロ経済学;自発的失業と非自発的失業 ほか)
第4章 中央銀行の働き(物価と中央銀行;欲望の二重の不一致 ほか)
第5章 経済成長の仕組み(重商主義、重農主義、自由放任主義;リカードの比較生産費説 ほか)
著者等紹介
川越敏司[カワゴエトシジ]
1970年和歌山県和歌山市生まれ。福島大学経済学部卒業。大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了。博士(経済学)。現在、公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。専門はゲーム理論、実験経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
11
経済学初心者が大学4年間の経済学をコンパクトに習得できる良本。一度でしっかりマスターする際にネックとなる分野がフィッシャーの交換方程式(MV=PT)がケンブリッジの残高方程式(M=kPY)となり、貨幣供給(M)が貨幣需要(L)に一致するという古典派の需給均衡式に結実するというところ。大学のオンライン授業で必死に微分を用いて補足する教授が見受けられたが、文系生徒には分かりません!この一冊読むだけで素人でも難なく身に付いた気がします。2021/01/07
葉
3
久々に経済学関連の本を読んだ。価格については、都会のコーヒーが高い理由を供給曲線と需要曲線から導き、限界効用逓減や余剰、曲線のシフトによる均衡点の移動が図で示されている。ゲーム理論については、囚人のジレンマ、NE、トリガー戦略について書かれている。貨幣数量説を久々に目にした。懐かしい気持ちで読むことができた。2017/09/15
pikka
1
入門書と言うよりは学び直したい人が読む本。全くの初心者である私が、ちょっと学んでみようという軽い気持ちで手に取るにはハードルが高かった。帯にある通り、大学4年分を1冊にまとめているのだから、予備知識もない状態で読むのは結構ハードでした。2019/02/05