出版社内容情報
ゲーム理論の発展から、マーケットデザインの時代へ。注目される経済学の分野を、気鋭の学者が事例を豊富に使って書き下ろす。
内容説明
本書では、ゲーム理論とマッチング理論の基礎をやさしく解説します。相手の利害を探りながら個人的・社会的にベストな選択を行うための手法がよくわかります。著者は経済学を社会変革に活かそうと努める意欲的な研究者です。様々な事例を用いてわかりやすく語ることに定評があります。学校選び、採用活動、臓器移植などを例に出し、あらゆる課題の解決に本書の内容が役に立つことがよくわかります。結論を出すための思考プロセスを丁寧に解説するので、他への応用にも使えます。新しい経済学の使い方に関心がある方はもちろん、政策担当者や一般ビジネスパーソンで「戦略思考」が必要な方にオススメです。
目次
第1章 なぜゲーム理論の考え方が重要か(インセンティブの観点から市場デザインを考える;協力ゲームと非協力ゲーム;マッチング市場とデザイン)
第2章 非協力ゲーム理論―個人のインセンティブ(個人の意思決定;戦略形ゲーム;展開形ゲーム;不完備情報ゲーム)
第3章 協力ゲーム理論―集団のインセンティブ(協力ゲーム理論;提携形ゲーム;コア:集団のインセンティブ;シャプレイ値)
第4章 二部マッチング市場(二部マッチング市場の分類;一対一マッチング:結婚市場;多対一マッチング市場;実際の市場)
第5章 配分マッチング市場(配分マッチング市場とは;一対一配分マッチング市場;多対一配分マッチング市場;優先順序付き多対一配分マッチング市場:学校選択問題;実際のマッチング市場)
著者等紹介
栗野盛光[クリノモリミツ]
慶應義塾大学経済学部教授。1997年京都大学工学部土木工学科卒業、2009年ピッツバーグ大学経済学部よりPh.D.取得。マックスプランク経済学研究所、マーストリヒト大学、ベルリン社会科学研究所、筑波大学システム情報系を経て、2018年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
琉基
ガイちゃん
うし
日向
contradiction29