中公文庫<br> 晩夏―少年短篇集

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中公文庫
晩夏―少年短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122069985
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

「敵はおみかん食べている」


男と女が二人だけで山の中で蜜柑を食べている以上、きっと何事か始まるに違いないと思った――。(「白い街道」より)





若い男女を「敵」と見なして偵察するたわいない遊び、美しい少女への憧れ、覚えず覗き見た大人の世界……。無邪気で愛らしいだけでなく、時に冷徹な目で大人を観察する〈少年〉を主人公とした、叙情豊かな佳篇を収録。「晩夏」「少年」「帽子」など教科書名短篇を含む、全十四篇のアンソロジー。〈巻末エッセイ〉辻 邦生〈解説〉椎名 誠





【目次】


少年/蜜柑畑/晩夏/滝へ降りる道/投網/ざくろの花/黙契/白い街道/颱風見舞/帰郷/ハムちゃんの正月/馬とばし/帽子/魔法壜


〈巻末付録〉赤い実(『しろばんば』より)/少年に与える言葉(随筆)


〈巻末エッセイ〉辻 邦生 〈解説〉椎名 誠

内容説明

たわいない遊びや美しい少女への憧れ、そして覚えず垣間見た大人の世界…。誰もが通り過ぎるが、二度と帰れない“あの日々”の揺らぐ心を鋭敏な感性でとらえた、叙情あふれる十五篇。表題作ほか「少年」「帽子」「赤い実」など教科書名短篇を含む、文庫オリジナル・アンソロジー。

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907(明治40)年、北海道生まれ。静岡県に育つ。京都帝国大学哲学科を卒業後、毎日新聞社に入社。50年「闘牛」で芥川賞を受賞し、51年に退社、作家生活に入る。58年『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、60年『敦煌』『楼蘭』で毎日芸術賞、64年『風涛』で読売文学賞、69年『おろしや国酔夢譚』で日本文学大賞、82年『本覚坊遺文』で日本文学大賞、89年『孔子』で野間文芸賞など、受賞作多数。その他の著作に、『あすなろ物語』『しろばんば』ほか自伝的小説、『風林火山』『淀どの日記』ほか歴史小説、『氷壁』ほか現代小説など。76年、文化勲章を受章。69年にはノーベル文学賞の候補となった。1991(平成3)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しーふぉ

23
あすなろ物語やしろばんばとはまた違う、おそらく自伝的小説集。この世界観好きです。2022/05/21

海燕

14
読みやすい短編集。井上靖の作品は相当に久しぶり。どれも端正な文で綴られており、ちょっと寝転んでは読めない(笑)。国語の教科書に収録されるのも納得。小学生の年頃の少年が主人公だが、伊豆の田舎を舞台に描かれる作品がほとんどなので、浮かぶ情景も何となく似てきてしまう。惹かれたのは「晩夏」「白い街道」「ざくろの花」など。2021/05/08

ドラマチックガス

13
家族で伊豆旅行へ行き、井上靖文学館にも寄ったのはもう10年近く前でしょうか。その時通常ルートから遠回りして湯ヶ島も通らせてもらった。だいぶ開発されてしまったらしいが、それでも自然が豊富で、洪作はここで育ったのだという感慨は大きかった。そんな伊豆時代を舞台とするような短編がこれでもかと出てくる贅沢な一冊。やっぱり井上靖の文章、好き。子どもたちがとにかく余所者を敵視し、それでいてなぜ敵視しているのかは誰もわかっていないのが堪らなく楽しい。夕飯後も外で遊び回る彼らが眩しくて仕方ない。2021/09/20

なかなか

13
初めて触れたのは、教科書での「あすなろ物語」か「しろばんば」か。それから「敦煌」「楼蘭」など西域ものに。本格の小説家だけど最近は忘れられているようにも感じる。 この短編集も少年期特有の心の裡を描いてタイムレスなんだけど、今となっては舞台装置が古くさく(いっそ、古い、なら想像力を刺激しただろうが)感じられて、現代の読者には届かないんじゃなかろうか。 氏は詩人でもあり、「流星」が大好きだ。 夜空を流れて消えていく星に我が身を投影。青年期の漠然とした高揚と不安、煌めきと儚さを硬派な折り目正しい文章で綴っている。2021/07/21

紫の煙

10
井上靖の自伝的とも言える、短編集。大正から昭和初期の設定と思われ、斥候や偵察、襲撃などの言葉が並ぶ。こういった「少年小説」は時々見かけるが、「少女小説」はどんな風だろう。2022/05/23

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