出版社内容情報
複雑な金融商品取引法を第一人者がわかりやすく解説。資産運用規制の罰則強化や資金調達規制の見直し、クラウドファンディングなど最新の法改正に対応。日本版スチュワードシップ・コードにも言及。入門書の決定版。
内容説明
平成26年改正に完全対応。資産運用規制の罰則強化、クラウドファンディングの法整備など最新動向に対応した決定版!
目次
第1章 資本市場と金融商品取引法
第2章 有価証券の発行
第3章 上場会社のディスクロージャー
第4章 公開買付けの規制
第5章 市場における有価証券の売買・デリバティブ取引
第6章 市場における不公正な取引の禁止
第7章 有価証券の売買・デリバティブ取引の勧誘
第8章 金融商品取引業の規制
第9章 金融商品取引法のエンフォースメント
第10章 金融商品取引法の課題
著者等紹介
黒沼悦郎[クロヌマエツロウ]
1960年生まれ。84年東京大学法学部卒。同年東京大学法学部助手。87年名古屋大学助教授、94年神戸大学助教授、97年同大学教授等を経て、2004年より早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
90
この法律もきちんと勉強したことはなく、証券取引法のときの内容ばかりが頭に入っています。やはり昔よりも金融商品購入者に対しての保護的な側面が強くなっているように感じました。これも商品が出るたびに改正されている気がします。2016/09/12
Yambeee
1
昨年から今年初に掛けてVC界隈で話題になった「プロ向けファンド」の規制なんかも金商法絡みです(本書ではさらっと触れられるだけ)。エクイティに大きく依存する産業、業種には超大事な法律(今更ですが)。あとホットな話題としてはクラウドファンディングで、プラットフォームの運営業者の登録要件が緩和されたりしてます。2015/08/05
とりもも
0
公開買付やインサイダー規制などを学ぶ目的で購読。前に読んだ本より少し堅めだが、大枠を掴んだ上で読んでいるので、あまり抵抗なく読めた。前半の公開買付など知りたかった内容は、同じ法律でも説明のされ方が少し違っていたりして、自分の理解が深まる内容だった。後半の金融商品の販売勧誘に関する規制、金融業者の規制など、普段の業務のルールがこのような法律のもとにできていると考えると少し興味も湧いてきた。2017/12/29
腹黒い豚
0
この本は証券六法の索引代わりとしても、もってこいな気がする。 例えば「インサイダー規制」って何条だっけと思ったら、この本の巻末の索引でインサイダー規制を探し、そのページで該当条文を見つける。 このように、内容がある程度頭に入っていても、まだ使い道があるというのが、この本の良い処だと思う。2016/05/03