内容説明
経済思想とは、経済理論や経済政策を方向付けている考え方です。経済思想を理解することで、現実を見る目が磨かれます。本書は、アダム・スミス、マルクス、ケインズ、シュンペーターら経済学の巨人たちの考え方を、歴史に沿ってわかりやすく解説します。「田舎ざむらい経済学と出会う」「英国女王のご質問」など興味深いエピソードをコラムで紹介します。第2版では、世界金融危機やグローバル・インバランス問題に対する経済学者たちの提言や、経済学の課題などを新たに盛り込みました。
目次
序章 経済思想への招待
1 経済の発見―重商主義時代の経済学
2 経済の骨格と再生産―古典派経済学の生誕
3 成長と分配の法則―十九世紀のイギリス古典派
4 途上国の反古典派―ドイツとアメリカの経済学
5 ユートピアと階級闘争―社会主義者の経済学
6 経済人と市場均衡―限界主義の経済学
7 経済変動の探求―貨幣的経済理論とケインズ
8 巨大組織の時代―独占と組織の経済学
9 論争のなかの現代経済学
10 経済危機が示す課題
著者等紹介
八木紀一郎[ヤギキイチロウ]
1947年福岡県生まれ。71年東京大学文学部卒業。78年名古屋大学大学院経済学研究科修了。81年岡山大学経済学部助教授。88年京都大学経済学部教授。現在、摂南大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。