内容説明
PPP(Public Private Partnership、公民連携)とは、公共と民間がノウハウや資金を出し合った公共サービスを提供するしくみのことです。国や地方の財政状況が逼迫し、高度経済成長期以降に投資した設備が更新時期を迎えている今、PPPのニーズは拡大しています。具体的な手法や実施手順などをコンパクトにまとめ、やさしく解説します。PPPが生まれた英国の事例のみならず、横浜市や伊藤忠商事など、日本での取り組みも紹介しました。
目次
1 なぜ今、PPP(公民連携)が求められるのか
2 英国におけるPFIの進化とその限界
3 PPPの具体的な手法
4 PPPを成功に導くために
5 自治体・民間企業の先進的な取り組み
6 今後のキーコンセプトとしてのPPP
著者等紹介
町田裕彦[マチダヒロヒコ]
内閣官房地域活性化統合事務局次長。1956年生まれ。80年東京大学法学部卒業後、同年建設省(現・国土交通省)入省。英国ケンブリッジ大学土地経済学部修士課程留学、外務省在ベルリン日本国総領事官領事、建設省都市局下水道部下水道管理指導室長、国土交通省総合政策局国際建設経済室長、同省四国地方整備局次長兼総務部長等を経て、2005年、内閣府民間資金等活用事業推推室参事官、2008年国土交通省土地・水資源局総務課長。2009年7月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Monty
2
三連休のうち、二日は仕事。。通勤時に改めて、PPPとは何かを考えた。リスクの最適配分というところが課題のような気がしました。それとは別に、少子化・人口減の中で手法はどうであれ、残すことが前提だと上手くいかない場面もあるのでは?という疑問は拭えない。2024/10/13
おおしま
2
PPPとは、官民パートナーシップのこと。最近、竹中さんがコンセッション方式をおしているけど、日本でうまくいくのだろうか。2013/04/23
Yuichi Masui
1
最近、公共施設マネジメントの市民会議に市民委員として参加しており、勉強のために読んでみました。特に知りたい点は、公民連携についてでした。浅く広くという感じの本で、どこがポイントなのか分かりにくかったですね。役所の報告書を読んでいるような感じです(特に図解が公務員的)。文庫の宿命なのかもしれませんね。また違う本で更に勉強したいと思います。2013/06/16
バジンガ
1
PPPというよりも、広く公民連携を扱った本です。本当に前提知識がない場合に広く浅く概観するは良いと思います。やや時代がずれてしまい、社会の評価とずれていると感じる部分もありました。2012/08/04
taming_sfc
1
町田裕彦先生による2009年の著作。さすがは日経文庫、きわめて平易な文章で、必要十分の解説である。主に、事例としては日本国内および英国に偏ってはいるものの、第三セクター、民営化とは異なるPPPの特徴を、きれいにあぶり出している。「官から民へ」のパラダイムを超える、PPPは現在に日本国内でも東洋大学を中心として産官学の関心事項となっており、本書はそのキックオフとして最適な書物であると言える。これからの公共政策を考えたい学部学生にお勧めの一冊である。2011/01/07
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