内容説明
明治・大正・昭和の日本を創った経営者14人の行動力、アイデア、経営倫理と成功の秘訣。豊かな発想のもと、新たな事業戦略を練り上げ、ライバルと切磋琢磨してきた彼らの姿から、現代や未来の企業家への示唆、教訓を浮き彫りにした。単なる事業意欲やお金への執着心だけではなく、高い倫理観や公共精神こそ企業家の原動力になっていたことを明らかにしている。
目次
岩崎弥太郎―詩人の魂と企業家精神
安田善次郎―細心・怜悧な銀行家
渋沢栄一―パブリック精神を体現
松本重太郎―拡大路線で墓穴を掘った「西の渋沢」
伊庭貞剛―日本型CSRの先駆者
益田孝―「総合商社」の祖
金子直吉―現場主導の分権経営
小林一三―「夢追い人」が企業家に
松永安左エ門―「ボーンアゲイン」の生涯
鮎川義介―仲間内資本主義から大衆資本主義へ
大原孫三郎―稀代の社会事業家
松下幸之助―悲惨な体験を成功の礎に
本田宗一郎―本質を見抜き、伝える賢慮型経営者
盛田昭夫―部下のやる気を鼓舞する天才
群像の軌跡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
日本の経営者は、昔はすごい人物が多数いた。彼らは自分の才能を信じていただけでなく、周りのものを惹きつける力があった。失速しつつある日本を立て直すためにも、そのような力を持った経営者が現れることが望まれている。2010/02/26
まつまる
1
岩崎弥太郎、渋沢栄一、松下幸之助、など日本国内の名だたる起業家・経営者についてまとまられている。経営者に到る過程・本人の特徴などを大まかに知ることが出来る。2011/08/13
komonojin
1
明治~昭和にかけての経営者についてコンパクトにまとめられております。2010/05/25
Naota_t
0
★3.1/まるで教科書のような内容で読み物としては面白くない。つい下敷きで色が黒くなるマーカーを引きそうになったほど教科書じみてる。日経新聞の連載コラムをまとめて本にしただけなので、一冊の本としての完成度は高くない。19世紀前半から現代まで、岩崎弥太郎から盛田昭夫といった14名を「第一級作家、研究者」が筆を競っている。中でも印象に残っているのは、渋沢栄一が株式会社黎明期ですら、現代と同じように市場原理に基づく役員報酬体系の是非を説いていたことや、大原孫三郎の「企業メセナ」としての大原美術館設立の経緯など。2022/01/31
飯田橋
0
日本史の教科書に載ってもいいくらいの企業家がまあまあいた。私的に小林一三が気に入っている。今の阪急電鉄の創始者であり、沿線開発に尽力した点がかっこいい。まさに夢追い人の体現である。2021/12/02
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