内容説明
柔軟で機動的な経営を実現。事業戦略や財務戦略にも大きな影響を与える持株会社の活かし方を、最新の事情に即して解説。
目次
序章 持株会社とは(独禁法改正と持株会社の位置づけの変容;持株会社の定義と規制)
1 持株会社で経営が変わる(持株会社は経営の中枢;事業部制との違い;社内カンパニー制)
2 持株会社設立のステップ(形態の観点―どのような持株会社グループを構築するか;持株会社への移行パターンとその意味;持株会社設立の具体的な手続き;会社法施行による自由度の向上)
3 柔軟で機動的な経営の実現(企業統合、再編の促進;経営と事業の分離;事業リスクを分断する;多様な人事スタイルの選択;持株会社とコーポレート・ガバナンス)
4 持株会社の財務と資本政策(グループ全体の運用と調達を担う;事業子会社の配当政策;見直される子会社上場政策;M&A、企業再編と持株会社)
著者等紹介
武藤泰明[ムトウヤスアキ]
1955年広島県生まれ。1980年東京大学大学院修士課程修了、三菱総合研究所入社。主席研究員を経て、現在、早稲田大学スポーツ科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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furu_sato_sf
2
持株会社化が本格的に決まったので再読。今読むと、基礎知識だけでなく、持株会社化を意味のあるものにするための、ヒントが含まれている。いずれにせよ、取締役の兼任は避けるべき。「持株会社の専管事項は経営と事業の境界を決めること」「事業子会社はグループとしてのリスク負担力に依存すべき」「投資の優先順位を判断するのが持株会社であり、株主への説明責任は持株会社が担う」2019/05/23
furu_sato_sf
0
少し古い本だが、持株会社化に関するメリットやその具体的方法、また財務・人事等に関する論点が良くまとまっている印象。細かい知識を覚える前の入門書として適切だと思う。2018/04/30