内容説明
2006年4月より本格適用される企業結合会計について、会計基準に沿って詳述。会計処理の解説のみならず、会社経営への影響も交えて説明するので、組織再編などの経営判断にも役立ちます。「パーチェス法を使うのか、持分プーリング法を使うのか」「のれんの処理をどうするのか」など、会計処理の注目点について紙幅をさいて丁寧に解説します。企業結合会計をめぐる国際的な新しい動向についても、章を設けて取り上げました。
目次
1 なぜ今、企業結合会計が求められているのか(新しく導入される企業結合会計;企業結合会計とは「1つの報告単位に統合する」こと ほか)
2 企業結合会計のポイント(「時価」か「簿価」か;「時価」(パーチェス法)と「簿価」(持分プーリング法)の判定フローチャート ほか)
3 企業結合会計の実務(「取得」と「持分の結合」の基本的考え方;取得の会計処理(パーチェス法) ほか)
4 企業結合をめぐる国際的動向(世界にはさらなる動きが;のれんだけがなぜ?―全部のれんの計上 ほか)
著者等紹介
関根愛子[セキネアイコ]
1958年生まれ。1981年早稲田大学理工学部卒業後、外資系銀行勤務を経て、1985年青山監査法人(現中央青山監査法人)入所。現在、中央青山監査法人代表社員、公認会計士。企業会計基準委員会企業結合専門委員会専門委員、日本公認会計士協会監査基準委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルカリオン
12
p155 全部のれん・購入のれんは経済的単一体説・親会社説と対になっているわけではない。のれんを子会社の通常の無形資産と同様の性格のものと考えるかどうかにも影響される▼p160- FASBは1995年の公開草案で経済的単一体説を提案したが反対意見が多く採用には至っていない。経済的単一体説は子会社の少数株主を親会社と同等に扱うものだとされているが、子会社の少数株主が投資意思決定を行う上で有用となるかどうかははっきりしない▽会計処理の論理が首尾一貫するという長所はあるが、これはあくまでも理論上の長所にすぎない2022/10/09
kilroy
0
☆1つ。・・・・・ちょっと難しい(苦笑)ま、このテの知識を身につけるには何回も読んで、仕訳を手で書くしかないよねぇ。 若干古いんでこの後の知識のアップデートも必要だし。2014/07/15