日経文庫<br> ベーシックIT経済入門

日経文庫
ベーシックIT経済入門

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532109424
  • NDC分類 330
  • Cコード C1233

出版社内容情報

世界を揺るがすIT(情報技術)革命。ITは日本経済をどう変えるのか? 本書は、アメリカ経済の経験を踏まえて、IT時代の経済のメカニズムを、企業経営、雇用など様々な視点から、わかりやすく解説する。


詳しい目次

プロローグ IT革命をどう捉えるか

    チャート(全体の流れとポイント)
     (1)90年代に何が起きたのか
     (2)市場化の力学が企業と制度を変える
     (3)IT時代はどんな経済か

I ITはアメリカ経済をどう変えたか

    チャート

  1 ITが生み出した好況
     (1)かつてないロング・ブーム
     (2)将来につながる投資
     (3)主役はIT投資
     (4)物価安定と失業率低下の両立

  2 花開く情報技術
     (1)予想に反する小型化の歴史
     (2)素人にも使えるコンピュータ
     (3)通信とコンピュータの融合
     (4)インターネットは平和の配当

  3 コンピュータが仕事を奪う?
     (1)古くて新しい、技術と雇用の問題
     (2)ITはホワイトカラーを直撃
     Coffee Break 日本のIT投資
     Coffee Break アメリカの繁栄は永遠か

II 市場と企業へのインパクト

    チャート

  1 市場メカニズムと情報
     (1)カギを握るのは情報
     (2)市場で必要な取引費用

  2 市場でなぜ企業がうまれるのか
     (1)自由な世界と管理された世界
     (2)組織化のデメリット

  3 企業の分担と合併が活発な理由
     (1)ITで個人に広がる可能性
     (2)内部の効率化で巨大化も
     (3)縮小する内部取引の領域
     (4)ITで生まれる市場化の力学
     用語解説 完全競争市場の条件
     Coffee Break ロナルド・コースと「企業の本質」

III ITが雇用を変える

    チャート

  1 労働市場で何が起きたか
     (1)雇用なき回復
     (2)仕事をあきらめた中高年男性

  2 ダウンサイジングの時代
     (1)古い労働の消滅と新しい技術への適応
     (2)解雇と採用の同時進行

  3 技術の変化にどう対応するか
     (1)労働市場とつながる教育市場
     (2)所得格差と失業増加はなぜ起きるのか
     (3)どうして失業率は低下したか

  4 市場でよみがえるホワイトカラー
     (1)ホワイトカラーの新しい舞台
     (2)問われる市場価値
     (3)技術と雇用の3つの時間軸
     Coffee Break 強者の論理だけではないアメリカ社会
     Coffee Break アメリカ流が日本でうまくいくのか

IV 企業改革と制度改革の論理

    チャート

  1 リエンジニアの真実
     (1)仕事をゼロから見直す
     (2)分業のメリットとコミュニケーション・ロス
     (3)日本の強みとアメリカの弱点が逆転
     (4)リストラとリエンジニアはどう違うか

  2 ネットワークの経済性を活かす
     (1)組織の内と外で2つの経済性
     (2)範囲の経済性と特徴
     (3)ネットワークの経済性の特徴

  3 わき起こる制度改革
     (1)制度で成り立つ市場
     (2)求められる制度費用の引き下げ
     (3)市場化が要求する司法改革
     (4)制度は市場経済のソフトなインフラ
     Coffee Break 効果のない仕事を効率化する失敗
     Coffee Break 多訴訟社会と訴訟もできない社会

V IT革命を活かす経済のシステムとは

    チャート

  1 代替取引がイノベーションを生み出す
     (1)チャンスを活かせないという費用
     (2)固定的な関係がもたらす費用
     (3)景気循環を超えるイノベーションの波
     (4)袋小路を回避するコンテスタビリティ

  2 拡大する経済のフロンティア
     (1)生産可能曲線と技術革新
     (2)ダブルで拡大する通信産業
     (3)リスクと不確実性

  3 革新を実現する金融の重要性
     (1)アイデアを現実にする資金の提供
     (2)金融は経済のかなめ
     (3)金融が機能しない2つの不幸

  4 リスク・マネーの担い手
     (1)将来の価値をどう判断するか
     (2)リスク・マネーの2面性
     (3)ベンチャー・キャピタルの役割
     用語解説 コンドラチェフ・サイクル
     Coffee Break 日本的取引慣行の長所と短所

終章 IT時代をどう展望するか

    チャート

  1 IT経済の構図をえがく
     (1)マクロ的な特徴
     (2)ミクロ的な特徴
     (3)制度問題と雇用問題

  2 逆転する企業の競争優位
     (1)経営で重要なのは希少性の制御
     (2)変わる競争優位の軸足
     (3)可能性の大きなB2B市場

  3 イノベーション時代の政策像
     (1)クリントン政権のIT政策
     (2)フロンティア拡大の誘因
     (3)機会の提供とセイフティ・ネット
     Coffee Break 情報ハイウェイ構想
     Coffee Break ITと地域の活性化

あとがき

内容説明

“新しい”経済の発想が身に付く!ITで日本経済が復活するってホント?失業が増えるの?アメリカ経済復活の秘密を解明し、市場、企業、政府の新しい関係と役割をわかりやすく解説。

目次

1 ITはアメリカ経済をどう変えたか
2 市場と企業へのインパクト
3 ITが雇用を変える
4 企業改革と制度改革の論理
5 IT革命を活かす経済システムとは
終章 IT時代をどう展望するか

著者等紹介

篠崎彰彦[シノザキアキヒコ]
1961年長崎県生まれ。1984年九州大学経済学部卒業。同年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。経済企画庁調査局派遣、ニューヨーク駐在員、調査部調査役、国際部調査役を経て、1999年九州大学経済学部助教授。現在九州大学大学院経済学研究院助教授(専門:国際企業経済)。著書・論文に『情報革命の構図』東洋経済新報社(第15回テレコム社会科学賞、第1回毎日新聞社フジタ未来経営賞・経済賞)、『日本経済のグローバル化』東洋経済新報社(共著、平成10年度貿易奨励会優秀賞)、“An Empirical Analysis of Information-related Investment in Japan and Its Impact on the Japanese Economy”,Full paper for the session:The Information Technology Revolution, American Economic Association, 2000 Boston Annual Meeting January 7th 2000
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

noritsugu

0
どこが悪いというわけでもないし、そんな読みにくいとか分かりにくいということもない。ただ、全体として結局なんだったっけ?という感じは残ってしまった。この本が悪いというより、私が悪いんだと思うけど。章のはじめに全体図が書いてあり親切・便利そうなのだが、それが頭に入ってこない…。2005/09/13

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