内容説明
絶望の淵から立ち直らせたあの言葉。天狗になったとき厳しく諌めたあの人。さまざまな人と人との縁を通して、組織を生かし人を育てた“ちょっといい話”を爽やかに語る。
目次
1 何よりもまず社風
2 人こそ宝というが
3 一本の道
4 さまざまな経営の姿勢
5 コミュニケーション
6 組織を生かす工夫
7 経営の小さなヒント
8 長所を見つけて三重丸を
9 経営改善のすすめ方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
14
30年以上前の本なのに、古びていない。日本はこの30年間、何をしていたんだという気になります。2022/03/05
帯長襷
3
3年ぶりの再読。「新旧に関わらずすべての事業は本来教育事業である、人は育てるものである。」この言葉の重みを感じるようになった。そしてミドル問題。「さばききれない中高年層をかかえながら、足りなくなった若い人を集めるのに走り回っている」「中高年とは自然年齢のことではなくて、やる気をなくした人たちのことをいう」、なんだこれは。この本が書かれた昭和62年から何も変わってないではないか。この問題の解決に向き合ってこなかったから、平成は失われた30年と言われるのだ。2021/02/14
オオクミ
3
すんごいいい本。ドラッカーがめちゃめちゃページを使って語ることをなんだか4ページくらいで言っちゃうすごさがある。日本人として持ってる世界観があるからできることか。「生知、学知、困知」、現場の実情に耳を傾ける、オフィス改革とは意思決定を変えること、節約とは無駄を我慢するのではなく、必要なものを我慢すること、相手の立場を理解すること。当たり前なんだけど、ビジネスでできていないことがたくさん書いてある。特殊な利益は長続きしない、特殊な利益を理解しておくこと。2015/05/04
帯長襷
2
古い本ですが、内容は普遍的なもので、近頃の薄っぺらいビジネス書を読むよりは確実に得るものがある。経営とは何かを考えるヒントとして、特に企業の創業者の言葉や第一線の人(と言っても昭和の方々ですが)のエピソードでエッセンスを採り上げてくださっている。とても読みやすいけれど、書かれていることを自らの軸にするのには時間がかかる。優れた創業の精神は時代が変わっても活きていて、それを忘れたり優先しなくなった企業はダメになっている、というのがわかってしまう一冊。登場する企業に所属する人は改めて読むといいだろね。2018/05/01
kokoroniboken
1
この書からは様々な経営者の思想を学べます。また、本にはわかったことしか書いてなく、実物にはまだその何十倍もわからぬところがあることも学べます。2012/09/09
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- 和書
- 岸田劉生随筆集 岩波文庫