内容説明
二十世紀の栄養学・健康学は、食物の他に必要な栄養素を補給しなければならないと考えられてきた。しかし、からだに必要な栄養分は、必要なときには、からだの中でつくられる。からだの中では、三十億年前から存在し続けてきたバクテリアが息づき、数多くの腸内菌が共生のドラマを繰り広げながら、宿主である「からだ」を生かしているからだ。からだは、生まれながらに生命進化の結晶としての驚くべきシステムを備えている。二十一世紀は、余分なものを排して、からだのもつ生命力を純粋に活かす「マイナス栄養学」が求められるだろう。
目次
第1章 がんばらなくていい
第2章 新しい栄養学の誕生
第3章 哺乳類としてのヒト
第4章 からだの語りかけを聴く
第5章 ガイア(地球生命圏)との共生
第6章 「気」を考える二つの講演録
新千年紀のからだ学
-
- 和書
- 黄昏の星



