内容説明
戦争や天災、そして復興と、激動の時代を生き抜いてきた百歳以上の人びと。彼らの人生はまさに苦難の日本現代史そのものといえる。しかし、彼らの口から語られたその人生は、苦しい時代を必死に生きながらも、恋をし、夢を抱き、希望をなくさずに歩み続けてきた力強さと、生への輝きに満ちていた。24人の百寿者によって瑞々しく語られた、百年分のものがたり。
目次
第1章 時代の波(人生がガラリと変わった日―都千代さん(一〇二歳)
華族制度に揺れた人生―渡辺昭さん(一〇一歳) ほか)
第2章 商売人魂(おもちゃ職人の大悲恋―笛吹光治さん(一〇二歳)
機械に魅せられた男―池田三郎さん(一〇六歳) ほか)
第3章 夫婦の絆(『わがまま娘』奮闘記―野坂カメノさん(一〇一歳) ほか)
第4章 女は強し(対照的なふたり―安田清さん(一〇三歳)
送別会七回分の信頼―大橋美枝さん(一〇二歳) ほか)
第5章 意気軒昂(麗しの『チャキチャキおばあさん』―板橋光さん(一〇一歳)
三種類のトランプ―三島純さん(一〇二歳) ほか)