内容説明
家族の「死にたい!」「死んで欲しい!!」という感情と実情。その厳しくも残酷な現状を、どのように打破するのか。本書はその悩みに、懇切丁寧に応えている。
目次
第1章 アルコールの問題だと認識することが大事
第2章 アルコール依存症の家庭内の問題
第3章 アルコールと体の健康
第4章 職場でのアルコールの問題
第5章 アルコール依存症の治療
第6章 アルコール依存症からの回復
著者等紹介
世良守行[セラモリユキ]
医療法人社団慈友会理事・看護師。1949年福岡県生まれ。成増厚生病院アルコール専門病棟の勤務を経て、現在、医療法人社団慈友会理事。ジャパンEAPシステムズ取締役。日本アルコール看護研究会会長。日本アルコール関連問題学会理事、社会福祉法人かがやき会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
32
アルコールではないですが、以前煙草を吸っていてやめるのがつらかったのを思い出しました。言ってみれば「ニコチン中毒症」だったのですが、アルコールもやめるのは相当辛いだろうな、と思います。一気飲みは絶対にダメ、と書かれていましたが、立場を利用して強要する輩もいました。こういった人たちは、一体何が楽しくて人に酒を飲ませるのか、いまだに理解できません。楽しい仲間と楽しい話題で盛り上がる中でたしなむ程度、というのが、アルコールとの正しい付き合い方かな、と思いました。2014/10/12
たか
13
このような本を読むたびに気を付けないとと自覚するな・・・2017/03/06
kera1019
10
飲酒運転のニュースでアルコール依存症が取り上げられる事はありませんが、事故や事件が起こるたび刑罰を重くする事ばかり議論され、飲酒運転が繰り返される原因は探られず、根本的な解決は図られません。暴力や暴言、虐待、育児放棄なども多くの問題の起因がアルコールにあるということは理解されずに、飲酒運転は厳罰、身体疾患は治療、虐待や暴力は保護というように結果の改善だけを求め、その起因であるアルコール対策はほとんどされていない日本の現状に物足らなさを感じます。アルコール依存がもたらす問題の深さを改めて考えさせられました。2014/09/26
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
4
タバコのパッケージについてるくらいのえげつない警告文、なんでお酒にはついてないんだろう?お酒の害って、ほんとにタバコより少ないのかな?だってタバコが原因で家庭が崩壊したりDVに走ったりって話はあんま聞かないじゃん。それなのに、愛煙家が迫害されてる割に、飲酒問題抱えた人に世間は甘くないか。いったん依存症になったら、もう回復には断酒しかなく、「ほどほどに楽しく飲む」という選択肢がなくなるってことの世間での認知度はどれくらいなんだろう?2011/07/17
AZUKI
3
とても参考になりました。最後の方で著者の「回復する」という言葉に力をもらいました。アル依存者一人につき三人が不幸になるというのが恐ろしいです。2014/01/07