出版社内容情報
欧米では製造業のデジタル化に力を入れ、バーチャル・エンジニアリングが推進されているが、日本ではこうした取り組みはみられない。本書はこうした日本の背景を踏まえ、世界で進んでいる製造業のデジタル化の動きを取り上げる。
内容説明
なぜ、日本ではデジタル化が進まないのか!?世界ではモノづくりビジネス革命が終わり、つぎの展開が始まっているという事実。
目次
第1部 日本のモノづくりとデジタル技術が交差する地点(俯瞰すると見える「コピー生産」というモノづくり;量産というコピーシステム;モノづくりのデジタル化は本当に必要なのか;デジタルデータのコピーマスターは新しい話ではない)
第2部 変化を捉える力“ダイナミック・ケイパビリティ”(競争力が弱くなり稼ぐ力を失った日本の金型業界;生き残りをかけた競争に勝つために)
第3部 取り残された日本のモノづくり(欧米で高度化するバーチャルエンジニアリング環境;日本の歩んできた道と、歩むべき道;日本の製造業が急ぐデジタル化;緊迫感に覆われた日本のモノづくり改革)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンセット
5
主な主張は過去と同様と思うのであまり読んでない。金型ビジネスの場合、受注〜入金までの期間が長く、良品ができるまで試行錯誤が必要になると、すぐに赤字になりリスクが高い。そのような中でCAEは、解析自体が主体の仕事に使われ、試行錯誤を減らすためのツールとしては認識されず、結果の合わせ込みが必要以上に気にされてきた。欧米では、CAEは当たらないこともあるが、使える所から使おうという意識が強い。DXについてまずは戦略を持ち、その上でやり抜くことが重要と説く(定年が近いおじさんばかりで考えていると難しい?)。2025/07/20