出版社内容情報
身近なわりに知られていない飲料容器の世界を大手飲料メーカーに長年勤めた筆者が経験と最新情報にもとづいて、解説する。
松田 晃一[マツダコウイチ]
著・文・その他
内容説明
ガラスびん・缶・紙・ペットボトルといった飲料容器は、中味の飲料をおいしく長もちさせるために、さまざまな工夫がこらされています。知られざる数々の技術と、より軽く強く高機能の容器をめざしてきた進化と未来を紹介します。
目次
第1章 飲料容器の知られざる世界
第2章 ガラスびん 変わらない重厚感
第3章 スチール缶とアルミ缶 金属だからできる強度
第4章 紙容器とステンレス樽 すすむ機能向上
第5章 ペットボトル 最新技術のかたまり
第6章 飲料容器の用途拡大
第7章 飲料容器とサステナブル社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ume-2
3
タイトル、装丁は子供向けのようだが、中身はさにあらず。かなり専門的で詳細です。飲料の性質や滅菌方法によって最適の容器は異なる。内容品の陽圧により容器の形状や強度も変化する。何故日本では牛乳のPETボトルは流通しにくいか等、非常に分かりやすく説明されています。説明は表面に留まらず、専門的な領域まで。著者の真摯な性格が窺えます。性質に合わせた滅菌方法の現在や、さらにその先まで解説されています。著者が訪問された海外の充填システムも紹介されたおり、この業界に携わる人には格好の教科書かと思われます。2018年発行。2022/09/03
だいち
1
海外と国内で違ったり、同じペットボトルでも耐性や重量、製造法で、入れられる飲み物や環境に対する負荷などが違うことが面白かった。2023/01/31
山瀬直希
1
エンジニアとして一番憧れの存在なので、懐かしさから泪がこみ上げてきました。出来ることなら当時に戻り胸を借りてキャッチボールしたかった。2020/08/28
打田浩明
1
著者の松田さんは、国内大手ビール会社で長年勤務された経歴があり、実務でも様々な飲料容器を取り扱われた実績があります。また、現在は、飲料ビジネスコンサルタントとして活躍中です。本書では、現在市場で使用されている飲料容器の「なぜ?」にスポットを当てて、科学的な視点で解説・考察をされております。従来の書籍には解説されていない内容や最先端の情報も盛り込まれているのも本書の特徴です。この分野に従事する産業人やこれからこの分野で活躍が期待されている学生さん達の参考書としても好適な書籍だと思います。お薦めです。2018/06/02