出版社内容情報
「水素」と「水素エネルギー」の最新状況や技術、性質、つくり方、貯蔵・輸送・供給、何に使われるの?などわかりやすく紹介する。
内容説明
地球環境を守りつつ人類が持続的に発展するために、水素エネルギーに対する期待はとても大きくなっています。本書では、水素エネルギーを理解するために、水素のつくり方から技術の現状、貯蔵・輸送・供給の実際までをやさしく解説しました。
目次
第1章 今、なぜ水素が注目されるのか?
第2章 水素のホントの性質
第3章 水素のつくり方
第4章 水素の貯蔵・輸送・供給
第5章 水素と安全
第6章 水素は何に使われるの?
第7章 未来の水素エネルギー社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわっち
16
わかりやすい本だった。水素の燃料の優秀さは、エネルギー密度からも理解できる。しかし、水素製造には、二酸化炭素もできる。今も早く二酸化炭素の地中貯蔵は、水素に関係なく早くしなくてはいけないように感じた。水素エンジンよりも水素燃料電池のほうがいいのは、車の構造が簡単になるからに思えた。2020/12/15
mocamoca
1
水素の話だけで一冊の本が出来るのかと思ったが、実は水素は特に工業の分野で驚くほど広く使われているのでした。この本は、水素の物理的基礎より、作り方、貯蔵運搬方法、利用方法といった応用について広く書かれていました。だいぶマニアックでした。2025/01/08
Yasuko Watanabe
0
★32017/12/10
現実的楽観主義
0
水素燃焼は光が紫外線の領域なので目に見えないらしい。製油所は硫黄除去のために水素を利用するので、水素発生器を持つ。硫黄分の量の変動のため、容量には余裕を持たせてあるので、常にフルで稼働させるだけで水素の供給能力を増やせる(経済的なのかはさておき)。また、水素はアンモニア製造にも使われ、アンモニアは硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムの生成に使われて、農業生産に役立っている。水素を1Nm3液化するのに、水素の持つ発熱量の30%のエネルギーを消費するらしい。 2021/04/03
影実
0
勉強用。ヒンデンブルク号爆発事故の原因は水素だとずっと思いこんでいたけど、違ったとは知らなかった。2020/09/03