出版社内容情報
快眠とはどんなことから。良き睡眠を得るための枕、寝具、睡眠環境までをポイントをおさえて科学的にわかりやすく解説していく。
目次
第1章 人間はなぜ生涯の3分の1も眠って過ごすのか
第2章 人はなぜ枕を必要とするのか
第3章 快眠をよぶ布団へのこだわり
第4章 快眠をもたらすベッドとマットレス
第5章 寝間着も大事な睡眠の要素
第6章 良く眠る(熟睡)ための環境づくり
著者等紹介
久保田博南[クボタヒロナミ]
1940年、群馬県太田市生まれ。群馬大学工学部電気工学科卒。日本光電工業(株)、コントロンインスツルメンツ(株)を経て、現在、ケイ・アンド・ケイジャパン(株)代表取締役。医工連携推進機構理事、ISO委員、サイエンスライター。この間、生体情報モニタなどの医療機器開発とコンサルティングに従事
五日市哲雄[イツカイチテツオ]
1947年、北海道函館市生まれ。北海道立函館工業高校卒、専修大学法学部卒。大学卒業後文科省関係、化学メーカーに勤務後、広告業界でディレクター、大手総合出版社の編集者。医学雑誌の編集長を経て、現在、科学系を中心に医学、理学・工学系分野のサイエンスライターとして執筆活動中。医学系では10冊に近い著書を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃーごん
7
寝具の科学だけでなく、歴史も網羅。家の枕が合わなくて、夜中に枕を外したり戻したりして寝ている。早く自分にあった寝具を見つけたいものだ。枕を選べるホテルというのは、自分にあった枕を探すのにもいいかもしれない。機会があれば泊まってみたいな。コラムにあった、夏目漱石の名前の由来ともなった枕石漱流と漱石枕流の話は知らなかったのでおもしろかった。2024/04/12
みっちぃ
7
快眠を求めて幾星霜(大げさ)。でも目覚めの良し悪しは、一日の体調にもかかわってくるので大事。枕をなんとかしたいと、切実な気持ち。2017/11/05
kenitirokikuti
5
世に快眠術指南は多いが、寝間着の効用について説明ある本は少ないように思う。リラックスすることから考えると、裸の方がベターらしい。ただ、寒さ対策や寝具への汚れなどが問題になる。2017/12/17
ユウティ
4
ぎっくり首になってしまい、ヘタった枕の買い替えのための前知識が欲しくて、さらっと読了。どちらかというと雑学本的な感じで、具体的な買い物の参考にはならなかったが、寝具の起源や糸川博士の自作枕の話なんかも載っていて、わりと好きな本ではあった。学生の頃はどこでも安眠できたし、夜が来たら自動的に眠れていたのに、年々寝具の重要度が増してくるなぁ(笑)2023/02/15
kenitirokikuti
4
図書館にて。日本の寝具の歴史。源流は「むしろ(筵)」。藁など草で編んだ簡素な敷物。これが縁取りされ、のちの畳となる。さて、敷布団は「しとね(褥)」で、掛け布団は「ふすま(衾)」といった。これは間仕切りの「ふすま(襖)」になる。江戸時代、掛け布団は「夜着」という袖のある形になる。じっさい、昼にはそれを着た。蒲団(ふとん)は文字通りに、「がま(がま)」の穂を円形の敷物にしたもの。それに包って寝たので「ふとん」と呼ぶようになったが、座布団の方が本来に近い▲「ゆかた(浴衣)」。入浴時に全裸になるのは銭湯2022/06/26