内容説明
歴史継承と開発―この一見相反する命題に、設計者は答えを提示し続ける必要がある。
目次
第1章 都市再生が求められる中での歴史的建造物を取り巻く環境(歴史を継ぐ都市再生の時代へ;歴史的建造物の価値と抱える課題)
第2章 歴史的建造物の評価と歴史継承手法の検討(歴史継承を実現する検討フロー;歴史継承の意義を明らかにする;歴史継承のための課題を抽出し対応方法を検討する;事業性と活用のための与件を整理する;歴史継承のケーススタディを行う;歴史継承方針を策定する;設計と工事に向けて)
第3章 事例紹介 歴史継承の経緯と設計・施工(日本工業倶楽部会館“関東大震災の痕跡が残る大正建築の保存”;三菱一号館“明治時代の煉瓦造建築を甦らせる忠実な復元”;東京中央郵便局舎“先進的な設計思想の継承を重視したモダニズム建築の保存”;歌舞伎座“代々培われてきた歌舞伎専用劇場の継承と進化”)
第4章 これからの都市再生に期待する歴史継承への取り組み(「歴史継承」とは「創造」である;培われてきた日本の優れたモノづくりの技術を伝える;歴史的建造物をより活かすことができる法整備へ;歴史的建造物の継承が連携した街づくり)
著者等紹介
野村和宣[ノムラカズノリ]
1964年東京都生まれ。1986年東京工業大学卒業。1988年東京工業大学大学院修士課程修了。1988‐2001三菱地所・設計部門。2001‐三菱地所設計。現在、三菱地所設計建築設計三部長。大学時代は建築学科にて歴史意匠を専攻。三菱地所・設計部門時に丸の内再構築のマスタープランの企画設計、引き続き丸の内で日本工業倶楽部会館・三菱信託銀行本店ビルの設計チーフを担当する。以降、歴史的建造物を含む数々の都市再生プロジェクトの設計に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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