内容説明
自動車の開発では、機能をソフトウェアで実現することにより、概念および設計の自由度が飛躍的に高まりましたが、多様化する車種への対応だけでなく、安全性と信頼性に対する高度な要求、コストの削減、製品寿命の長さ、開発期間の短縮など、相反する多くの問題を解決する必要があります。本書「オートモーティブソフトウェアエンジニアリング」は、これらの一見相反する課題の解決に向けて正面から取り組んでいます。本書をひもとけば、今日の自動車用電子システムとソフトウェアに関する基本的な考え方や、技術の習得に役立つプロセス、手法、ツールに関する多くの提案、深い洞察、実際の事例などを知ることができます。特にパワートレイン、シャシー、ボディの分野について詳細に記述されています。
目次
1 概説
2 システムの基礎
3 電子システムとソフトウェアエンジニアリングのサポートプロセス
4 電子システムとソフトウェアエンジニアリングのコアプロセス
5 開発手法とツール
6 生産と保守のための手法とツール
7 まとめと展望
著者等紹介
ショイフェレ,ヨーク[ショイフェレ,ヨーク][Sch¨auffele,J¨org]
シュトゥットガルト大学の機械工学科で制御工学を専攻。職歴は、1993年に、シュトゥットガルト大学の制御工学研究所をスピンアウトして参加したISG GmbH社から始まり、1995年にはETAS GmbHに移籍して、世界中の自動車産業におけるさまざまな顧客との、エンジニアリングおよびコンサルティングプロジェクトを通じて、ETASツールの導入支援に従事した。1999年から2001年にかけて、ミュンヘンにあるBMW本社のエレクトロニクス開発セクションのシステムエンジニアリング手法、ソフトウェアプロセス、ツール(Systems Engineering Methods、Software Process、Tools)部門に勤務。2001年から2006年にかけては、ETAS社(ETAS GmbH)のテクニカルマーケティング(Technical Marketing)を担当。2007年1月から、ドイツのシュトゥットガルト州にあるベクターインフォマチック社(Vector Informatik GmbH)のプロダクトマネージャを務めている
ツラフカ,トーマス[ツラフカ,トーマス][Zurawka,Thomas]
シュトゥットガルト大学で電気工学を学び、デジタル信号処理に関する博士論文をまとめた。その後、ゼットエフフリードリヒスハーフェン社(ZF Friedrichshafen AG)およびロバートボッシ社(Robert Bosch GmbH)で、ECUのソフトウェア開発に従事。1994年ETASに移籍。当初は製品開発を担当したが、2001年から2005年までETAS社(ETAS GmbH)のCEOを務めた。2006年1月からは、ドイツのシュトゥットガルトにあるSYSTEC情報システム社(SYSTECS Informationssysteme GmbH)の株主となり、取締役を務めている
福田晃[フクダアキラ]
九州大学大学院システム情報科学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- わたしたちの「お弁当」
-
- 和書
- わかりやすい医療社会学