内容説明
日本は世界でも有数の地震国です。いつ大地震が起きても不思議ではありません。1995年の阪神淡路大震災では、多くの人々が倒壊した建物の下敷きになって亡くなりました。いつ起きるかわからない大地震から身を守るには、地震に強い建物に住むことに尽きると考えます。建物を地震に強くする方法には、耐震構造、免震構造、制震構造などいくつかの方法があります。
目次
1章 日本の建物の耐震性(日本の地震被害;建物の耐震性が生死を分ける;地震被害のシナリオが変ると;いかにリスクを軽減するか;建物の耐震性はどれくらいか;地震に弱い既存不適格建築物;それでも進まない建物の耐震化)
2章 住宅の耐震性能を知る(住宅品確法とは;住宅性能表示制度とは;住宅性能の表示方法;仕様規定から性能規定へ;性能を確かめる方法(性能検証法)
耐震偽装問題と建築基準法の改正
地震に対してより安全な社会へ)
3章 耐震構造・免震構造・制振構造(構造の種類;地震に対する建物の構造;耐震構造;免震構造;制振構造;免震構造に用いられる装置;制震構造に用いられる装置)
4章 建物の揺れの力学(実験をしてみよう;建物の揺れと減衰;建物の揺れと減衰;振動方程式;応答スペクトル;建物の減衰の効果;仕事とエネルギー;振動とエネルギー)
5章 耐震設計の考え方(建築基準法の構造規定;許容応力度等計算および保有水平耐力計算;限界耐力計算)
著者等紹介
斉藤大樹[サイトウタイキ]
1990年東北大学工学研究科博士課程修了。工学博士。現在、独立行政法人建築研究所。国際地震工学センター上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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