B&Tブックス
科学する心―日本の女性科学者たち

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  • サイズ A5判/ページ数 155p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784526059681
  • NDC分類 402.8
  • Cコード C3034

内容説明

他の人が手をつけていない新しい研究を行い、後進を育てた多くの日本の自然科学者の中から、女性研究者14人と、積極的に女性研究者を育てた男性研究者5人を紹介。

目次

栄養と体の関係の研究で世の中に役立ちたい… 丹下ウメ―栄養学・農学
日本で初めての女性理学博士… 保井コノ―細胞学・遺伝学
お茶の研究で日本初の女性農学博士… 辻村みちよ―化学・農学
海外で活躍した日本初の女性物理学者… 湯浅年子―原子核物理学
放射性物質による汚染に警鐘を鳴らす… 猿橋勝子―地球科学
「オカザキ・フラグメント」発見と構造解析の成功… 岡崎恒子―分子生物学・細胞生物学
合成化学から遺伝子の機能解析へ… 大塚栄子―遺伝子学
自然の神秘に打たれる… 柳澤桂子―生命科学
好奇心こそ、科学者の宝… 米沢富美子―理論物理学
文系か理系か… 中西準子―都市工学・環境リスク評価
地震学との出会い… 石田瑞穂―地震学
わからないことがある限り歩み続ける… 石井志保子―数学
仕事場は宇宙… 向井千秋―宇宙飛行士・医学
日本の女性で初めてアメリカの大学教授になった科学者… 石坂照子・石坂公成―免疫学
ビタミン(オリザニン)の研究、女性後継者の指導… 鈴木梅太郎―農芸化学
女性研究者を育てたお茶の水博士… 江上不二夫―生化学
すまいとまちづくり研究を切り拓く… 西山夘三―建築学
進化の自然淘汰説をゆさぶった“分子進化中立説”提唱… 木村資生―遺伝学

著者等紹介

岩男壽美子[イワオスミコ]
心理学者。慶應義塾大学卒業。イエール大学大学院博士課程修了。Ph.D.ハーバード大学大学院講師、慶應義塾大学教授、武蔵工業大学教授、男女共同参画会議議員などを歴任。現在慶應義塾大学名誉教授、武蔵工業大学名誉教授

原ひろ子[ハラヒロコ]
文化人類学・ジェンダー学研究者。東京大学卒業。米国ブリン・マー大学大学院博士課程修了。Ph.D.。お茶の水女子大学教授、放送大学教授、男女共同参画会議議員、日本学術会議会員などを歴任。現在、城西国際大学大学院客員教授、お茶の水女子大学名誉教授。日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

51
日本の女性科学者の黎明期に困難をくぐり抜け成果を残した人々。日本女性初の理学博士から初の女性宇宙飛行士まで14名が取り上げられています。共通するのは性別にも年齢にも関係ない溢れんばかりの好奇心があることでしょうか。医師であった向井千秋さんは31歳にして初めて宇宙飛行士という職業を意識します。信条は「自分を信じて可能性にかけるべき」。2017/09/17

mochi

0
日本で最初の女子帝大生の一人である丹下ウメや米沢富美子氏などをはじめとする女性科学者、また女性研究者の支援をした代表的な男性科学者についてのプロフィールや、理系を目指した経緯、専門とする学問などが書かれている。男女差別などの壁を物ともせず、自分のやりたいことを貫き通した女性は素晴らしい。しかし、昔の女性研究者で家庭を持った人はあまり多くなかったようで、研究と家庭の両立の当時の困難もうかがえる。教科書的な読み物なので難しい用語についても注釈があって親切。2013/04/10

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