内容説明
本書は、はじめて設計を学ぶ人あるいははじめて設計をする人が、設計に必要な材料の基礎知識を限られた時間の中で、できるだけ効率よく身につけられるように、設計者の立場、材料を使う立場に立ってまとめたものである。
目次
第1章 設計と材料(材料に関係した事故の例;設計と材料選定)
第2章 機械に用いる材料(材料規格;鉄系材料 ほか)
第3章 設計要求と材料の機能(設計要求;強度から見た材料 ほか)
第4章 設計における材料の選定(設計要求と自動車材料;さまざまな分野での材料適用)
第5章 設計のポイントと材料データ(設計のポイント;材料の物性 ほか)
著者等紹介
手塚則雄[テズカノリオ]
1969年4月東京大学工学部産業機械工学科卒業。1969年5月三井造船株式会社入社。現在、環境安全管理室長。化学・原子力プラント用機器・装置類の生産管理・品質保証、機能膜装置開発などに従事。千葉研究所長、(株)三造試験センター取締役などを経て現職
米山猛[ヨネヤマタケシ]
1979年3月東京大学工学部産業機械工学科卒業。1984年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。現在、金沢大学工学部人間・機械工学科教授。主な研究は塑性加工用のセンサの開発、マイクロ機械加工、スキー力学およびスキーロボット
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感想・レビュー
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たつ
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材料から見た設計とは、「材料のあらゆる加工工程、使用条件および使用状態を、頭の中あるいは図面上で仮想演習し、そこで得られた材料に対する最適な解を、機構や構造などの具体的な形で図面上に実現化すること」/材料選定とは、「あらゆる加工あるいは使用条件下におけるあるべき姿を想定し、材料をその望ましい状態に保持するのに必要な条件(情報)を作り出す設計作業」/汎用材料を優先して採用することが材料選定の基本。汎用材の組合せでは設計要求を満足できないとき、はじめて特殊材について検討するのが、正しい設計の手順2020/03/01