出版社内容情報
《内容》 画像診断技術の発展は著しく,診断・治療に目覚ましい成果をあげている.▼本書では,コンピュータによる情報処理で飛躍的に進歩した画像診断を中心に,さらに新しい方向性を示す補助診断手段としての画像診断技術も紹介.▼今日の画像診断を見直し,その可能性と限界を再確認することで,今後の展望を開くだけでなく.日常診療に役立つ内容になっている. 《目次》 【内容目次】I.整形外科に関係する各種画像診断の進歩1.X線コンピュータ断層撮影法(X線CT)・イメージガイドシステム(コンピュータナビゲーションシステム)の画像診断への応用-MRI,CTの再構成システムとして・3D-CTによる股関節画像診断-関節分離表示および断面表示を用いた手法・外反母趾,中足痛に対する術前・術後荷重時超音波検査を用いた評価2.磁気共鳴画像法(MRI)・大腿骨頭血流評価は dynamic MRIを用いて本当に可能か3.ポジトロンCT(PET)・PETの頚髄疾患への臨床応用4.その他・腰部脊柱管狭窄症の微小循環からみた神経根の血流の可視化と動態解析・骨・関節のX線ステレオ撮影II.運動器組織の画像診断1.四肢疾患の画像診断・CTを用いた大腿骨頭壊死症における関節不安定性の検討・デジタルX線画像診断装置を用いた大腿骨頭栄養動脈の選択的動脈造影法・股関節のMR arthrographyの特徴・変形性膝関節症に対するMRI検査の応用2.小児の画像診断・小児四肢先天異常におけるMRI,MRAによる形態把握・小児足部疾患に対するMRIの有用性・MRIからみた乳児股関節の発育-大腿骨近位骨端部の経時的変化について・先天性股関節脱臼に対する超音波三次元評価の検討3.運動器外傷の画像診断・腱板断裂を伴った肩関節のCRデジタル画像・肩腱板損傷におけるMRI診断・腱板断裂に対する超音波検査の可能性と限界・距骨骨軟骨損傷のMTC-3D-GRASS image(軟骨条件)MRI診断・下腿コンパートメント症候群のMRI診断・MRIによる疲労骨折の早期診断・陳旧性足関節外側靭帯損傷における踵腓靭帯損傷の診断-距骨下関節造影の有用性・MRIによる膝後十字靭帯体部損傷の検討4.骨軟部腫瘍の画像診断・軟部腫瘍の画像診断・骨軟部腫瘍診断におけるカラードプラの応用・軟部腫瘤に対する超音波検査の有用性・骨軟部腫瘍に対する3D-CTの応用・MRIによる滑膜性軟骨腫症の診断-MTC法を用いて5.脊椎脊髄の画像診断・脊柱管外病変による腰痛・坐骨神経痛の画像診断・MRAによる頚性めまい(椎骨脳底動脈循環不全)の診断・MRIによる化膿性脊椎炎の病勢評価・脊椎手術後3D-CTにおける画像処理および診断・骨傷のない頚髄不全損傷のMRI-OPLLの有無と予後・MRIの選択的脂肪抑制法による腰椎手術後の神経根と背筋の輝度変化・腫瘍性脊椎病的骨折と骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折との鑑別のためのスコアリングシステム・コンピュータ処理画像を用いた脊髄面積の新しい計測方法・三次元画像による腰仙椎疾患の画像診断の有用性 -3D-MRIおよび3D-CTMを用いてIII.治療補助手段としての画像診断・画像技術1.術前のプランニングのための画像診断・CGシミュレーションおよび光造形実体モデルによる人工股関節全置換術の術前プランニング・術前プランニングとしての3D-CTの応用-踵骨骨折に対して2.ナビゲーションとしての画像診断・脊椎ナビゲーションシステムの画像診断としての有用性・椎弓根スクリュー固定における術前評価-イメージガイドシステムによる椎弓根の計測3.その他・MRIによる腰部脊柱管狭窄症の術後評価-開窓術後の硬膜管内外の変化・遊離皮弁術後のモニタリングとしてのMRAの有用性
内容説明
現在、整形外科での画像診断の中心はMRIとCTです。MRIは新しい撮像条件が開発され、軟骨、腱、靱帯などが、より明瞭に描出できるようになってきており、本誌においても、新しい軟骨の撮像条件の論文が掲載されています。CTにおいてはヘリカルCTのように撮影条件の進歩とコンピュータによる画像情報の処理の進展により、二次元の画像から、正確な三次元画像が得られるようになり新しい応用が広がっています。本誌でのCTに関する論文も三次元画像に関する論文がほとんどです。
目次
1 整形外科に関係する各種画像診断の進歩(X線コンピュータ断層撮影法(X線CT)
磁気共鳴画像法(MRI)
ポジトロンCT(PET)
その他)
2 運動器組織の画像診断(四肢疾患の画像診断;小児の画像診断;運動器外傷の画像診断;骨軟部腫瘍の画像診断;脊椎脊髄の画像診断)
3 治療補助手段としての画像診断・画像技術(術前のプランニングのための画像診断;ナビゲーションとしての画像診断;その他)
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