出版社内容情報
《内容》 患者さんに侵襲のない内視鏡検査として注目されているカプセル内視鏡.どのように検査して病変はどう見えるのか,詳細な検査過程で手技がわかり,43もの症例呈示で,特に小腸のクローン病,潰瘍,ポリープの姿が窺える.小腸診療がますます身近なものに感じる一冊.オールカラー.
《目次》
■総論
1.カプセル内視鏡とは
開発の歴史/機器の種類
2.検査の実際
適応・禁忌と検査法/画像読影と診断の実際/正常所見およびカプセルの軌跡・位置など/異常所見およびバリエーション/アーチファクトなど/通過異常(transit abnormalities)/滞留(retention)とその対策
3.カプセル内視鏡による出血病変の診断
はじめに/従来の検査法との比較/出血をきたす疾患/出血病変に対するカプセル内視鏡の実際/今後の展開
4.カプセル内視鏡に役立つ小腸X線検査
はじめに/小腸の解剖学的特徴/小腸X線検査/症例
5.診断のガイドライン
カプセル内視鏡について/カプセル内視鏡を取り扱う医師について/検査目的臓器/対象患者/他の小腸画像診断について/除外基準/望ましい承諾書/検査手順について/カプセルの排出の確認/画像の解析[補足:望ましい同意書の1例]
■各論
1.上部消化管病変:Case 1~3
2.小腸病変―1血管性病変:Case 4~10
3.小腸病変―2クローン病:Case 11~19
4.小腸病変―3クローン病以外の潰瘍性病変:Case 20~27
5.小腸病変―4ポリープ・ポリポーシス:Case 28~32
6.小腸病変―5小腸腫瘍:Case 33~39
7.小腸病変―6その他:Case 40~43