出版社内容情報
《内容》 中国伝統の整骨法を基に中・西医結合の理論から確立された骨折治療の実用書.1,700枚のカラー写真,X線写真,イラストにより骨折整復の理論と実際が一目でわかるアトラス.従来わが国では手術適応とされてきた骨折のうち,保存的に治癒可能なものがあることが学べる.柔道整復師をはじめ,骨折治療にあたる一般整形外科医も必読の一冊.オールカラー.
《目次》
【内容目次】
総論
第1章 骨折徒手整復法
A.骨折徒手整復法の発展史
B.古代の徒手整復法と夾縛固定
1.骨折と脱臼の整復における抜伸牽引法
2.肩関節脱臼の背もたれ椅子整復法
3.股関節脱臼の手で牽引し足で支える整復法
4.骨折,脱臼固定後の中医薬による薫洗塗薬法
5.脊椎骨折の懸吊整復法
6.股関節脱臼の懸吊整復法
7.脊椎骨折の固定法
8.肩関節脱臼の手で牽引し足で支える整復法
9.膝用たがを用いた固定法
10.顎関節脱臼の整復法
11.頚椎脱臼骨折の布帯による持ち上げ整復法
12.肩関節前方脱臼の肩先かつぎによる整復法
13.肩関節脱臼の両手牽引による整復法
14.肘関節脱臼骨折の牽引ねじり整復法
15.手関節脱臼骨折のこねる整復法
16.脊柱隆起に対する用手引き上げ整復法
17.脊椎脱臼骨折の細長い棒による整復法
18.膝蓋骨脱臼骨折の押しおさえる徒手整復法
19.足関節脱臼骨折のによる徒手整復法
20.脊椎骨折のロープとレンガ積みによる整復法
21.すだれ,杉まがき固定法
22.通木による腰椎固定法
C.整骨二十二法
1.触摸法
2.牽引法
3.屈伸法
4.収展法
5.提按法
6.按捺法
7.分骨法
8.折頂法
9.旋転法
10.回繞法
11.推拉法
12.叩撃法
13.合骨法
14.牽抖法
15.揺擺法
16.拳撃法
17.頂圧法
18.板法
19.腹圧法
20.抜罐法
21.らつ筋法
22.按摩法
D.骨折整復の弁証施法に関する問題
1.「四診」を重視し受傷の原因を評価
2.年齢と体質の評価
3.骨折部位の解剖学的特徴の評価
4.受傷部位の骨折型の評価
5.X線写真による骨折転位の程度の評価
6.X線写真による骨折線の違いの評価
7.整復過程における骨折断端の整復状況の評価
8.骨折に伴う軟部組織損傷と合併症の評価
E.徒手整復の基本的要点と注意事項
1.整復の基準
2.整復の心得
3.注意事項
第2章 骨折と脱臼の原因,分類,臨床症状,診断および合併損傷
A.骨折の原因
1.外傷性骨折
2.病的骨折
B.骨折の分類
1.骨折型に基づく分類
2.軟部組織損傷に基づく分類
3.骨折の原因に基づく分類
C.骨折の臨床症状および診断
1.骨折の一般症状
2.骨折に特有な症状
D.脱臼の原因,分類,臨床症状および診断
E.画像検査
1.単純X線検査
2.CT検査
3.MRI検査
F.骨折型別の単純X線所見
G.肉眼的所見,その他
H.骨折と脱臼によく見られる合併症
1.内臓損傷
2.血管損傷
3.神経損傷
4.感染
5.長期臥床に伴う合併症
6.虚血性骨壊死
7.その他の合併症
第3章 固定法
A.中国古代の整復固定器具
B.夾板固定
1.よく用いられる夾板の種類
2.夾板固定法
3.夾板固定の適応と注意事項
C.ギプス包帯固定
1.骨折,脱臼整復後のギプス包帯固定の種類
2.ギプス包帯固定法の実際
3.ギプス包帯固定の注意事項
D.持続牽引
1.絆創膏による介達牽引
2.直達牽引
第4章 中医薬内服・外用,機能訓練および麻酔
A.中医薬による治療の原則
B.機能訓練
1.機能訓練の目的
2.機能訓練のすすめ方
3.主要関節の可動域
C.麻酔
1.代表的な麻酔法
2.注意事項
第5章 骨癒合の理論
A.骨癒合の過程
1.肉芽修復期
2.原始仮骨期
3.成熟期
4.再造形期
B.骨癒合の診断基準
1.臨床的骨癒合の診断基準
2.骨性癒合の診断基準
3.骨癒合までの期間
C.骨癒合に影響する要素
1.全身的要素
2.局所的要素
3.治療上の要素
4.遷延治癒や偽関節の原因
D.骨折治療の「四動,五歩法」
1.四動
2.五歩
付表 全身の主な筋肉の起始,停止,作用,支配神経
各論
第1章 肩関節周囲の骨折と脱臼
A.鎖骨骨折
B.上腕骨外科頚骨折
C.上腕骨解剖頚骨折
D.肩関節脱臼(上腕骨大結節裂離骨折の合併を含む)
第2章 上腕骨骨折
第3章 肘関節周囲の骨折と脱臼
A.上腕骨顆上骨折
B.上腕骨顆部骨折
C.上腕骨遠位骨端離開
D.上腕骨内上顆骨折
E.上腕骨外顆骨折
F.肘関節脱臼を伴う上腕骨内・外顆骨折
G.成人の上腕骨小頭骨折
H.肘関節脱臼
I.尺骨鉤状突起骨折
J.尺骨肘頭骨折
K.小児橈骨頭亜脱臼(肘内障)
L.単純橈骨頭脱臼
M.橈骨頭骨折
第4章 前腕骨折と脱臼
A.近位橈尺関節脱臼を伴う尺骨上1/3骨折
(Monteggia骨折)
B.橈尺骨両骨骨折
C.橈骨骨幹部骨折
D.尺骨骨幹部骨折
E.遠位橈尺関節脱臼を伴う橈骨下1/3骨折(Galeazzi骨折)
第5章 手関節周囲の骨折と脱臼
A.橈骨遠位端骨折
B.橈骨茎状突起骨折
C.手関節脱臼を伴う橈骨遠位端関節縁骨折(Barton骨折)
D.舟状骨骨折
E.遠位橈尺関節脱臼を伴う舟状骨骨折
F.月状骨脱臼
G.月状骨周囲脱臼
第6章 手の骨折と脱臼
A.第1中手骨基部骨折(CM関節脱臼の合併を含む)
B.中手骨骨幹部骨折
C.指節骨骨折
D.MP関節またはIP関節脱臼
第7章 股関節周囲の骨折と脱臼
A.大腿骨頚部骨折
B.大腿骨転子部骨折
C.股関節脱臼
D.仙腸関節亜脱臼
E.若年性股関節亜脱臼
第8章 大腿骨骨折
第9章 膝関節周囲の骨折
A.大腿骨顆上骨折
B.脛骨顆間隆起骨折
C.脛骨顆部骨折
D.膝蓋骨骨折
E.脛骨粗面骨折
第10章 下腿骨折
A.脛腓骨骨折
B.脛骨骨幹部骨折
C.腓骨骨幹部骨折
第11章 足関節周囲の骨折と脱臼
A.果部骨折
B.距骨骨折
第12章 足部の骨折と脱臼
A.踵骨骨折
B.中足骨骨折(リスフラン関節脱臼の合併を含む)
C.距骨下関節脱臼
D.趾骨骨折
E.リスフラン関節または趾節間関節脱臼
第13章 体幹の骨折と脱臼
A.肋骨骨折
B.脊椎脱臼骨折
C.骨盤骨折
第14章 骨折の変形治癒,遷延治癒,偽関節
A.変形治癒
B.遷延治癒
C.偽関節
第15章 骨折と脱臼の救急処置
A.外傷性ショックの救急処置
B.骨折の救急処置
C.脱臼の救急処置
D.内臓損傷の救急処置
E.血管損傷の救急処置
F.脂肪塞栓の救急処置
G.緊張性血気胸の救急処置
H.コンパートメント(区画)症候群の救急処置
I.頭部外傷合併の救急処置
J.神経損傷の救急処置および治療
索引
目次
総論(骨折徒手整復法;骨折と脱臼の原因、分類、臨床症状、診断および合併損傷;固定法;中医薬内服・外用、機能訓練および麻酔;骨癒合の理論)
各論(肩関節周囲の骨折と脱臼;上腕骨骨折;肘関節周囲の骨折と脱臼;前腕骨折と脱臼;手関節周囲の骨折と脱臼 ほか)
著者等紹介
袁〓[エンホウ]
1954年11月8日、陝西省華州の医学旧家に生まれ。教授、中国でも著名な骨損傷の専門家。国務院学位委員尚天裕教授に師事し博士号を取得。現在、陝西省中医薬骨損傷研究院院長、陝西省中医、中西医結合骨損傷専門委員会副主任、全国高等中医薬院校整骨専門委員会、中国骨損傷人材多種刀法専門委員会副主任および世界中西医結合学会常務理事。陝西省中医学院および附属病院の職能優秀者に多数回評定され、咸陽市の10大傑出青年賞、10大青年科学技術人材賞受賞、陝西省優秀青年科学技師、陝西省高等教育工作委員会優秀賞受賞、国家人事部中国骨傷人材学会から中国骨損傷傑出人材賞受賞、アメリカ骨傷委員会から、世界骨傷委員会から、それぞれ骨損傷傑出人材賞受賞、共産主義青年団全国第10回代表大会代表、新世紀にまたがる陝西省ニュース・トップテンの一人、省や市に対する貢献度が高く政府特別手当受領者
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