パーキンソン病治療薬の選び方と使い方

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  • サイズ A5判/ページ数 123p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784524236398
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 日本神経学会の「パーキンソン病の治療ガイドライン」に沿って,治療薬の選び方と使い方を解説.多くの治療薬から何を選択するか,どの時点で何を使用するかなどを詳細に,わかりやすく解説.一般臨床医を読者対象に,パーキンソン病と診断された患者のみでなく,パーキンソン病症状を呈する患者についての治療薬の使い方についても記載.    

《目次》
【内容目次】
1 初期パーキンソン病治療のノウハウ
 (1)患者との信頼関係
 (2)初診時
  a.病歴聴取
  b.現在何に困っているか
  c.パーキンソン病を疑診した場合
 (3)楽観的な態度で接する
 (4)副作用を極端にいやがる患者には
 (5)薬物治療をはじめるタイミング
 (6)ドパミンアゴニストの使用について
  a.はじめて使うときの注意
  b.ドパミンアゴニストはどこまで増やすか
  c.他のドパミンアゴニストに切り替える場合
 (7)L-ドーパの使用について
  a.開始時期
  b.L-ドーパのはじめ方
  c.L-ドーパの食前投与
  d.L-ドーパの均等分割投与
  e.L-ドーパの維持量
 (8)ジスキネジア合併者
 (9)2つのすくみ足
 (10)幻覚・妄想がでたら
 (11)うつの検出法
 (12)睡眠の重要性
 (13)痴呆を合併したら
 (14)起立性低血圧
 
2 パーキンソン病治療薬の種類,特徴,副作用,いつ使うか
 (1)L-ドーパ
 (2)ドパミンアゴニスト
  a.ブロモクリプチン
  b.ペルゴリド
  c.タリペキソール
  d.カベルゴリン
  e.プラミペキソール
 f.ロピニロール
 g.その他開発中のドパミンアゴニスト
 (3)塩酸セレギリン(MAOB阻害薬)
 (4)塩酸アマンタジン
 (5)抗コリン薬
 (6)COMT阻害薬
 (7)ドロキシドパ
 (8)開発中,もしくは臨床試験中の薬物
 (9)EBMからみた治療薬の選び方
 
3 パーキンソン病治療の実際
A.未治療パーキンソン病の治療
 (1)基本的治療薬
 (2)補助的治療薬
 (3)ドパミンアゴニストの維持量
 (4)L-ドーパの開始時期
 (5)L-ドーパは変性を助長するか
 (6)まとめ
B.進行期パーキンソン病の治療:運動系障害
 (1)wearing off現象
  a.wearing off現象とは
  b.wearing off現象の発症機序
  c.wearing off現象に対する薬物療法
 (2)no-on/delayed on現象
  a.no-on/delayed on現象とは
  b.no-on/delayed on現象の発症機序
  c.no-on/delayed on現象の対策
  d.no-on/delayed on現象に対する薬物療法
 (3)on-off現象
  a.on-off現象とは
  b.on-off現象の発症機序
  c.on-off現象の対策
  d.on-off現象に対する薬物療法
 (4)ジスキネジア
  a.ジスキネジアとは
  b.ジスキネジアの発症機序
  c.ジスキネジアの対策
  d.ジスキネジアに対する薬物療法
 (5)すくみ足
  a.すくみ足とは
  b.すくみ足の発症機序
  c.すくみ足の対策
  d.すくみ足に対する薬物療法
  e.他のパーキンソン症候群で認めるすくみ足に対する薬物療法
C.進行期パーキンソン病の治療:非運動系障害
 (1)幻覚・妄想
 (2)うつ状態
  a.大うつ病
  b.うつ状態
 (3)知的機能障害
 (4)睡眠障害
  a.入眠障害
  b.覚醒障害
 (5)起立性低血圧
 (6)排尿障害
 (7)消化管運動障害
  a.上部消化管運動障害
  b.便秘(下部消化管運動障害)
  c.イレウス
 (8)発汗障害
 (9)性機能障害
  a.勃起機能不全
  b.性欲亢進
 (10)悪性症候群
 
4 パーキンソン病の非薬物治療
 (1)外科療法
  a.脳深部刺激療法の装置と利点,欠点
  b.外科治療の適応と考え方
  c.臨床効果
 (2)遺伝子治療
 (3)移植
 (3)リハビリテーション
  a.運動療法
  b.作業療法
  c.その他の療法

内容説明

パーキンソン病については、海外でも国内でも、エビデンスに基づいて科学的に各治療法の効果、安全性を評価して作成した治療ガイドラインが発表されている。特にわが国では、日本神経学会の事業として他の疾患とともに、パーキンソン病の治療ガイドラインが作成され、2002年、2003年に発表されている。これは、1963年以来の文献の系統的レビューに基づいて、各抗パーキンソン病薬の有効性・安全性を検討したばかりでなく、それらに基づいて治療のガイドラインを細かく記載したものである。本書は、そのガイドライン作成に携わったメンバーに加えて、何人かのパーキンソン病の第一線の臨床家・研究者を擁して作成したものである。

目次

1 初期パーキンソン病治療のノウハウ
2 パーキンソン病治療薬の種類、特徴、副作用、いつ使うか
3 パーキンソン病治療の実際(未治療パーキンソン病の治療;進行期パーキンソン病の治療:運動系障害;進行期パーキンソン病の治療:非運動系障害)
4 パーキンソン病の非薬物治療

著者等紹介

水野美邦[ミズノヨシクニ]
順天堂大学脳神経内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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