名画と痛み

名画と痛み

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  • サイズ B5判/ページ数 133p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784524235292
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 古今東西の名画を多数フルカラーで掲載し,それぞれを痛みの科学的側面から解説.名画に描かれた痛みの精神的,文化的エピソードも添え,楽しみながら痛みを総合的に理解できるようにまとめた.痛みの科学性については最新の知見を取り込み,前著『名画の医学』より一歩踏み込んで名画をとらえた本書は,医療関係者にとってより興味深い内容になっている.    

《目次》
【内容目次】
1.フリーダ・カーロ<折れた背骨>
 痛みと人間
2.ウィリアム・ブレイク<ヨブに煮え湯を注いで苦しめるサタン>
 ヨブ記
 痛みの定義
 痛みとは何か
3.シャルル・ル・ブラン<人相の習作・激しい痛み>
 痛みの生物学的意義
 疼痛患者の苦しみ
 原因不明の非心因性慢性疼痛の苦しみ
4.ピーター・ブリューゲル<子どもの遊び>
 痛みの学習
5.アントニオ・ポライウォロ<聖セバスチアヌスの殉教>
 痛みを伴う恍惚
6.ソシアスの大杯<パトロクレスに包帯を巻くアキレス>
7.一勇斎国芳<華陀骨刮関羽箭療治図>
 注意転換による痛みの克服
8.マックス・エルンスト<3人の目撃者の前でキリストを懲らしめるマリア>
 侵害受容線維
 侵害受容線維自由神経終末のエネルギー変換
 侵害受容線維の興奮伝導
 侵害受容情報の伝達
9.ローマ彫刻<瀕死の剣士>
 急性炎症の初期反応
 炎症初期の痛みの媒介物質
 軸索反射
 “Walling Off”効果
10.ジョン・エヴァレット・ミレイ<除隊>
 白血球の反応
 脊髄後根神経節ニューロンのBDNF遺伝子発現
 神経成長因子の関与
11.地獄草紙<函量所地獄>
 熱傷
 熱傷の痛み
 小児の熱傷
12.ルーカス・クラナッハ<ヴィーナスと蜂蜜を盗むキューピッド>
 ハチ毒の痛み
 死亡事故
13.ルーベンス<キリストの割礼>
 割礼の歴史
 ユダヤ教の割礼
 現代の割礼
 新生児の痛み
 包皮環状切除術の痛み
14.リューク・ファイルズ<ザ・ドクター>
 白血病の痛み
15.大蘇芳年<見立多以尽おしてもらいたい>
 疝痛の種類
 腸疝痛
 胆石症の疝痛
 腎性疝痛
 中間痛
 急性間欠性ポルフィリン症
 鉛中毒
 疝痛の薬物療法
 痛みの表現の人種差
16.ヒエロニムス・ボス<聖アントニウスの誘惑>
 聖アントニウスの火
17.ゲェルスドルフの外科書<聖アントニウスの火>
 身体の幻影
 痛みを感じない幻肢
 身体図式
 幻肢痛
 幻肢痛のトリガー
 幻肢痛の治療法
18.ピーター・ブリューゲル<乞食たち>
 ハンセン病への偏見
 ハンセン病の病態
 ハンセン病の痛み
19.ダヴィッド<マラーの死>
 電気治療の歴史
 経皮的電気刺激法
 TENSの適応症

内容説明

本書は3年前に上梓した『名画の医学』の続編である。本書も前回と同様に、名画を楽しみながら医学を学べるようにした。

目次

フリーダ・カーロ「折れた背骨」
ウィリアム・ブレイク「ヨブに煮え湯を注いで苦しめるサタン」
シャルル・ル・ブラン「人相の習作・激しい痛み」
ピーター・ブリューゲル「子どもの遊び」
アントニオ・ポライウォロ「聖セバスチアヌスの殉教」
ソシアスの大杯「パトロクレスに包帯を巻くアキレス」
一勇斎国芳「華陀骨刮関羽箭療治図」
マックス・エルンスト「3人の目撃者の前でキリストを懲らしめるマリア」
ローマ彫刻「瀕死の剣士」
ジョン・エヴァレット・ミレイ「除隊」〔ほか〕

著者等紹介

横田敏勝[ヨコタトシカツ]
1931年生まれ。1954年北海道大学医学部卒業。1955年北海道大学医学部第二生理学教室助手。1962年ロックフェラー財団フェローシップを得てオーストラリア国立大学留学。1965年米国NIH研究員。1967年アムステルダム大学助教授。1969年北海道大学助教授(歯学部口腔生理学講座)。1975年滋賀医科大学教授(生理学第一講座)。1996年滋賀医科大学名誉教授、聖徳栄養短期大学教授、現在に至る。日本生理学会評議員、日本疼痛学会名誉会員、国際疼痛学会副会長(1981~87年)、米国神経科学会会員
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