出版社内容情報
《内容》 本書は「日本医師会生涯教育シリーズ」の一冊で,今後激増する痴呆性老人への対応についてわかりやすく解説した,老年期痴呆診療に携わる全スタッフにとって絶好の指針書.今改訂では,脳循環改善薬の再評価による見直し,家族性アルツハイマー病の最新知見を追加.付録では,介護認定に必要な痴呆簡易診断スケールなどの解説を設け,施設一覧の最新版などさらに充実. 《目次》 【主要目次】第1章 痴呆の病態と疫学 1.痴呆とは何か 2.痴呆は脳の老化で起こるか 3.痴呆と脳の生化学 4.治療可能な痴呆 5.痴呆の疫学と実態第2章 痴呆の診断と治療 1.痴呆の症候論 2.痴呆の評価スケール 3.痴呆の診断の進め方 4.痴呆の画像診断 5.痴呆の薬物療法はどうするか第3章 痢呆のケアと社会対策 1.痴呆の介護はどのようにするか 2.痴呆の介護の実際 3.家族介護者の援助 4.呆け老人をかかえる家族の会 5.痴呆の社会対策 6.痴呆の予防はどこまで可能か 7.痴呆性老人の人権第4章 アルツハイマー病の最新知見 1.アルツハイマー病はどのようにして起こるか 2.アルツハイマー病の危険因子 3.家族性アルツハイマー病 4.アルツハイマー病の客観的マーカー 5.薬物療法の現状と可能性 6.アルツハイマー病のデイケア第5章 脳血管性痴呆の最新知見 1.脳血管性痴呆の危険因子 2.ビンスワンガー型脳血管性痴呆 3.脳血管障害による健忘症候群 4.脳血管性痴呆の長期ケア 5.脳血管性痴呆の薬物療法第6章 巻末付録 老年期痴呆における介護保険とかかりつけ医 参考図書・文献一覧 痴呆性老人に関する施設一覧 ひとくちメモ ・痴呆の対応について実地医家に期待されているのは何か ・軽度知的機能障害と脳活性化訓練 ・アミロイド ・選択的スプライシング ・痴呆の鑑別診断のために,梅毒,甲状腺,ビタミンB12の検査は外来でもすべきか ・ある時期の脳血管障害が痴呆の発症に関連することはどうやって診たらよいか ・実地医家の活動の中で「家族の会」にできることは何か ・健康保険制度上,痴呆の治療・対応は,どのくらい可能か ・痴呆性老人の財産保護は具体的にどうしたらよいか ・ICが得られる軽度痴呆はDSM-III-RあるいはICD10の診断基準と矛盾しないか
内容説明
脳循環代謝改善薬の再評価と、アルツハイマー病新薬発売により、薬物療法は全面改訂。「老年期痴呆における介護保険とかかりつけ医」を新規追加。アルツハイマー病に関する最新知見を記載。「痴呆性老人に関する施設一覧」は最新版を収載。
目次
第1章 痴呆の病態と疫学
第2章 痴呆の診断と治療
第3章 痴呆のケアと社会対策
第4章 アルツハイマー病の最新知見
第5章 脳血管性痴呆の最新知見
第6章 巻末付録