出版社内容情報
《内容》 肺がんは各種のがんの中で男性では第1位,女性では第4位の死亡者数であり,“難治がん”とされている.本書は肺がんとはどんな病気か,どのような検査をしてどう診断・治療するのかを患者・家族にも理解できるように多くの図・写真と共に平易に解説している.患者・家族・医師・医療スタッフが共通の認識をもち,信頼関係を築き,病気と闘っていくためのカウンセリングに役立つ書. 《目次》 【主要目次】1 肺がんの特徴-肺がんは難治がんである・肺がんの動向・喫煙と肺がん-タバコ天国の日本・どうすれば禁煙できるのか-ニコチンガムの利用・職業と肺がん-肺がんの発生に関与する環境2 肺がんとは何か-その病態と病理・胸郭の解剖-胸腔,胸壁,肺,縦隔の関係・肺の構造-気道系,脈管系,神経系からなる・原発性肺がんと転移性肺腫瘍の違い・小細胞がんと非小細胞がん-病理組織学的分類・肺がんの病期分類・早期肺がんとは・病期ごとの治療成績3 肺がんの横顔-その臨床像・肺がんにみられる症状・少しかわった症状-腫瘍随伴症候群・肺がんの再発4 肺がんの検査と診断・肺がん検診の有効性-メイヨーラングプロジェクトの教えたもの・肺がんの画像診断・肺がんの確定診断-診断を確定するとはどういうことか・気管支内腔の観察-気管支鏡検査・肺組織の採取-経皮肺針生検・肺がんの腫瘍マーカー5 肺がんの治療 5-1 治療の方針と概要 5-2 外科療法 5-3 放射線治療 5-4 化学療法 5-5 集学的治療 5-6 その他の治療法6 肺がん患者とその家族のあり方・何をどう伝えるのか・わかりやすい説明法・患者は何をどのように聞くべきか7 肺がん以外の胸部悪性腫瘍・転移性肺腫瘍の治療・縦隔腫瘍-胸腺腫,胚細胞腫瘍,悪性リンパ腫
内容説明
本書は、肺がん診療を専門としない医家の方や研修医、あるいは少しつっこんで肺がんのことを知りたいと思っている患者とその家族を対象として執筆された。外科、放射線治療、化学療法について書かれている。
目次
1 肺がんの特徴―肺がんは難治がんである
2 肺がんとは何か―その病態と病理
3 肺がんの横顔―その臨床像
4 肺がんの検査と診断
5 肺がんの治療
6 肺がん患者とその家族のあり方
7 肺がん以外の胸部悪性腫瘍
著者等紹介
浅村尚生[アサムラヒサオ]
1957年大阪府生まれ。1983年慶応義塾大学医学部卒業。1986年国立がんセンターの外科レジデントとなり、癌専門修練医、呼吸器外科医員を経る。現在国立がんセンター中央病院呼吸器外科医長。学位は医学博士(1993年慶応義塾大学、“肺腺癌の核DNA量の研究”)。学会はアメリカ胸部外科学会(STS)、世界肺癌学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会など多数。主な研究テーマに肺癌の外科療法、内視鏡手術、肺癌の臨床試験、胸腺腫瘍の病態と治療など
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