内容説明
文学とジェンダーの密接不可分の関係をコンラッドの作品から論究する!
目次
『オールメイヤーの阿呆宮』―オールメイヤー夫人像に見る人種とジェンダー
『島の除け者』―アイサ像に見る人種とジェンダー
『闇の奥』(1)―男の夢の挫折
『闇の奥』(2)―「男同士の絆」の危うさ
『闇の奥』(3)―「女性排除」の問題をめぐって
『ロード・ジム』―英雄的夢を求めて
『密偵』―「家庭の天使」から「ニュー・ウーマン」へ
『西欧人の眼に』―ナタリア像に見る女性の偶像化
コンラッドの小説に見る女性の偶像化―その背景をめぐって
コンラッドの女性戦略―『西欧人の眼に』から『チャンス』へ
『チャンス』(1)―ファイン夫人に見るフェミニストの肖像
『チャンス』(2)―マーロウのミソジニスティックな言説についての問題
『勝利』―「男らしさ」の理想と現実
著者等紹介
岩清水由美子[イワシミズユミコ]
1957年長崎県に生まれる。関西学院大学文学部英文学科卒業。同大学文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門はイギリス文学。現在、長崎県立大学教授。ロンドン大学客員研究員(2006年9月‐2007年3月)。日本コンラッド協会会長(2012年‐2016年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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