内容説明
学問研究の国際化・学際化が急激に進行するいま、比較文学はどうあるべきか?新しい視点から比較文学の地平を展望する。
目次
比較文学とは何か
オスカー・ワイルドと三島由紀夫―「わがままな大男」と「酸模 秋彦の幼き思い出」における“花”の象徴するもの
夏目漱石とエドガー・アラン・ポー―「分身」の視点から「夢十夜」の「第一夜」「第三夜」を読む
ラフカディオ・ハーンの見た食屍鬼―西洋から日本へ
アンジェラ・カーターの「紫の上の情事」―東西文化の交錯する世界
ペリーの『日本遠征記』とホーソーンの東洋憧憬―「骨董通の収集品」に秘められた東洋
マダム・バタフライ表象における性の政治学
文化と文体の翻訳をめぐって―「第三の文学」としての翻訳文学
横光利一とヘンリー・ジェイムズ―『旅愁』と『使者たち』の主人公にみるナショナル・アイデンティティ
エグザイルの文学―ジャージー・コジンスキーとキョウコ・モリの作品をめぐって
著者等紹介
秋山正幸[アキヤママサユキ]
日本大学名誉教授
榎本義子[エノモトヨシコ]
フェリス女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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