目次
序 アメリカの国土と人
1 植民地のアメリカ―ピューリタン文学
2 新国家の建設―理性の文学
3 「驚異」の世界―ロマン主義の勃興
4 アメリカン・ルネッサンス―ロマン主義の隆盛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
5
アメリカ大衆文化を専門とした亀井氏によるライブ感に満ちた三巻本文学史。ちまたでは深いことを分かりやすく語るというのが理想のように言われるが、この亀井氏の本は内容もかなり浅い。それを確信犯的に(しばしばそれは頭脳自慢競争に過ぎないあの非生産的でお子ちゃまな「批評理論」への反発として表現される)おこなっているのがこの本で、実際、文学史なんてこれで良い。どうしたって読んでいない本について深く語られても読むときの楽しさが削がれるばかりなのだから、こういう趣味の先人のような立ち位置のひとから教授されたいものである。2018/02/28
existence
1
これは面白い。本書に似た作者精神を感じる手塚富雄・神品芳夫著『ドイツ文学案内』にはこうある。「ところで私自身の経験によると、文学史ほど頭に入らないものはない。なんべん読んでも忘れてしまうのである。あんまり要領よくムダがなく書いてあるから、全部がムダになってしまうのかもしれない」。本書は、このムダのないムダな知識列挙にはなっていない。魅力的な語り口で、受講した学生らが羨ましい。個々の作品に興味を持ち、実際に手に取ってみる気にさせるあたり、やはり巧い。早速、岩波文庫の『フランクリン自伝』を図書館から借りた。2019/10/06
tetsu
1
「白鯨」に再チャレンジしようと思いました。2019/05/07
さえきかずひこ
1
大変面白い。大学時代に読んでおくべきだったなあとちと後悔。ポーとソローとホーソーンとメルヴィルと名前は知っていても読んでいないんだよな。不勉強を改めて感じる次第。2008/11/11
ローリングエルボー
0
アメリカンルネッサンスとトランセンデンタリズムがわからなかったので要再読。2016/09/07