内容説明
会社社長が渋川市の自宅で殺害された。その右手の近くにはスペードのエースが置かれていた。事件を担当する捜査一課二係の浜中康平は麻薬取締官から被害者が麻薬取引にかかわっている可能性があり、半年前から自宅をカメラで監視していたとの情報を得る。カメラの映像を見せてもらう浜中達だが、そこには犯人と思しき人物は映ってはいなかった。
著者等紹介
小島正樹[コジママサキ]
埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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papako
44
なんか浜名刑事の良さが、登場人物が増えたことで減ってしまった気がする。幸運も妄想もとんでもトラックも足りない。ちょっと残念。2022/09/27
海の仙人
30
初読みの作家さん。二つの殺人事件を繋ぐ鍵はいったい何?監視カメラにも姿を現さない殺人犯の謎は?駐在勤務を夢想する刑事浜中と鋭い読みの先輩刑事夏木、そこに新人由未を加えた刑事たちのホンワカした魅力に、ちょっぴり辛めのトリックスパイスを効かせたミステリーという印象でした。「解説」も興味をひきますね。シリーズ第1弾から読んでみようかな。2022/09/22
rosetta
28
★★★✮☆昭和61年群馬県前橋市。視線による密室殺人が二件、見立て殺人未遂が一件。一つづつでさえ一編の小説ができそうなトリックを惜しげも無く連投。本音では田舎の駐在さんになってのんびり暮らしたいと願う浜中だが強運の持ち主で向こうからやってくる事件を解決してしまいあれよという間に県警本部の刑事になってしまい、ミスター刑事、天性の刑事と呼ばれるようになってしまう。シリーズ五作目との事だが前作までを読んでいなくても問題なく楽しめる。浜中と後輩の女性刑事希原との掛け合い漫才の様なやり取りも楽しい2022/07/19
あっちゃん
27
思ってたより結構スタンダードな刑事もの!どんな奇想天外トリックを期待してたんだ?(笑)浜中刑事の妄想も女刑事との掛け合いもクスッと笑わせる!犯人が絞られてからは犯人目線も間に入って優しい浜中刑事の良い所が出てました( ̄▽ ̄)2022/09/04
蒼
26
トリックの解明が好みの方には面白いのだろうけど、自分にはトリックありきの物語にはどうしても入り込めず、主人公の刑事の妄想癖がどうにも現実離れ過ぎて物語に入り込めなかった。2023/01/31