内容説明
桐生市内の織物工場の社長が一億円の現金を強奪された。しかし、奪われた現金は山中の祠に隠されていたが、火災によって焼失してしまった。疑わしき人物は捜査線上にあがるが決定的な証拠はなく、事件は未解決のまま推移する。およそ二年後、重要参考人と目された人物が殺害され、事件は再び動き出すことになる。
著者等紹介
小島正樹[コジママサキ]
埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tosca
24
小島正樹さん初読み。シリーズ物は絶対に最初から読みたい性格だけど、読友さんのレビューに惹かれて誘惑に負けてシリーズ4作目をいきなり読む。面白かった。これでもかというくらいに次から次と展開する。警察モノなのに上層部の理不尽な指示もなく、嫌なヤツも出てこず上司がみんな良い人で、組織の壁や横やりもなく、その点を安心して読めたので、事件に集中できて楽しかった2022/09/25
四弦桜
23
一人の若者の現金強奪事件から始まる物語。 逮捕されぬまま一年が過ぎ、その若者が死体となって発見される… めちゃくちゃ面白かった! 随所に散りばめられた伏線の回収にはテンションMAX。 終盤は涙ながらに読了しました。2022/08/30
すがやん
23
浜中刑事シリーズ第四弾。現金強奪事件から始まる殺人事件のトリックを解いていく。あいかわらず妄想しまくる浜中だが、今回、事件解決に関わる偶然の幸運は控えめなのは残念。相棒達と共にきちんと推理していき、浜中の刑事としての成長が見られるし、恋の予感や新メンバー追加等、盛り沢山なのに、いつもより地味な内容だったような…主人公のキャラ設定が面白くて好きなので、次作に期待。2020/08/11
むつこ
21
シリーズ4作目。サクサク読めてすぐに忘れちゃう(ファンの方、ごめんなさい)作品だった。1億円強奪事件から2年後、重要参考人らしき人物が殺害される。先輩の夏木の存在と由未のかわいらしい女性刑事がイイ。次作、どういう展開になるのだろう。2024/02/27
火狐@二児の子育て奮闘中
8
今回も面白く一気読みしました。事件も最後は、ハッピーエンドでとても良かった。やっぱり子供には元気でいて欲しいですよね。今回は現金強奪事件に、その犯人と思われる人の他殺等々、事件が複雑に絡んでいるお話でした。浜中刑事は駐在員にはきっとなれないでしょうね(笑)無事に事件解決し過ぎですからねぇ(笑)2020/07/08